J1リーグ全試合観戦 第4節 ジュビロ磐田対ガンバ大阪

京都相手に4-1で完勝したジュビロ磐田と、川崎に最後の最後に追いつかれて悔しい引き分けで終わったガンバ大阪の一戦。

ジュビロは大津選手や大森選手が好調で、ビルドアップにおいての、全選手がとても良いポジショニングで相手を混乱させながら、前へ進んでいくとてもきれいなサッカーをしていた。そして、ガンバ大阪の7番、ジュビロ磐田の40番が大きな注目を集める。

ガンバは、右サイドの小野瀬選手、左の黒川選手の持ち上がりと、宇佐美選手のケガによって空いた穴をどのように埋めるのかが注目だった。

前半立ち上がりからガンバの右サイドが元気で、小野瀬選手と高尾選手のコンビネーション、小野瀬選手の推進力のある持ち上がりでクロスを上げ、コーナーキックも何度も得ていた。

しかし、15分に自陣でのミスからジュビロの細かいワンタッチパスで崩されて、遠藤選手のアシストから大森選手の右足できれいに先制を許す。どちらもガンバに在籍していた選手。

失点後も、ガンバは両サイドが調子よくセットプレーを獲得できていて、その2次、3次攻撃で何度もチャンスを作っていたが、決めきることができず、前半を終える。

2シャドーにいた山本選手のタイプ的に、ボールをたくさんあすぁりたい選手なので、ゴール前で脅威になることが少なくて、パトリック1枚しかいなかった。後半、山本選手に変えて、福田選手を投入。

後半は、前線からのプレスがハマり始め、ジュビロのビルドアップを制限し、ガンバのポゼッションの時間を長く作り上げることができていた。しかし、ジュビロの5-4-1のブロックも、ものすごく固く、間でボールを受けたりすることがあまりできなかった。

また、ジュビロのGK三浦選手も素晴らしいセーブで救っていた。

70分ごろから、ペレイラ選手とパトリック選手の共存で、パワープレーを始める。15分間は、あまり効果的に利用できずにいた。しかし、88分、相手を押し込んで、両サイドから何度もクロスを上げ、右サイドに上がってきた三浦選手が右足で上げたボールをペレイラ選手がニアで合わせて同点に追いつく。昨シーズンは5点にとどまったため、今期は今後も量産してほしい。

その後は両チーム攻めきれずに1-1のドローに終わった。

ジュビロはポゼッションの仕方、ビルドアップの仕方が特徴的で、とても興味深いポジショニングをとっているため、相手のプレスがうまく連動しないと、ただ追うだけになってしまう。また、前線の杉本選手にボールが収まるため、2シャドーの大津選手、大森選手がうまく関わることで多くのチャンスを作れていた。杉本選手は自分自身の結果が欲しい。

ガンバは、前半から両サイドを使いながら勢いよく試合に入り、とても良い攻撃はしていた。しかし、ボランチの2枚と2シャドーがもっと攻撃時にボールに関わることができれば、より驚異的な攻撃になるだろう。小野瀬選手のドリブルやランニングの勢いなど、調子のよさがうかがえる。守備陣は、1つのスキが失点を生んでしまうということを2試合続けて感じることができたと思うので、今後改善してほしい。

今年のガンバは終盤になっても、「まだある」という気持ちにさせてくれてとても面白い!

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