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自分の街をもっと好きになれる。TOKYOBIKE 26という自転車を買いました。
僕の移動手段のほとんどを占めている自転車。
小さい頃は友達の家に行き、学生の頃は学校に通い、今は仕事で駅に向かう時もあれば、ただ気の向くまま、街に駆け出す時もある。車よりも時間は掛かるし、雨の時に使うのは厳しいけれど、僕にとって自転車は「なくてはならないモノ」です。
大学生の頃に買ったママチャリは、ギアが動かず、ペダルも割れ、カゴは歪んで、チェーンはサビきっています。酷使はしていたけれど、ちゃんと手入れしてこなかったのが問題です。修理すればもちろん使えるけれど、きっと自転車代と同じかそれ以上の金額が掛かってしまうことでしょう。
修理して使いたいけれど、普段使いにはもういいかな...と思ったとき、新しい自転車を迎え入れたくなりました。
街乗りを快適にする自転車
![Tokyobike 3.](https://assets.st-note.com/img/1725702234-gthDciGHdJ.jpeg?width=1200)
「tokyobike」という自転車メーカーがあります。山を走るのがマウンテンバイクならば、東京を走るための自転車がトーキョーバイク...そういう理念で立ち上げられた自転車メーカーです。
道のりは平坦でありつつも信号があり、交差点がありで、止まったり進んだりを繰り返す街中。そんな“ストップ・アンド・ゴー”を快適に走れるように、小さめのタイヤが選ばれた設計になっているそうです。
ただ、自転車のパーツや仕組みについて詳しくない僕が惹かれたのは、そのコンセプトとデザインです。ホリゾンタルフレームという、一番上に来ているフレームが地面と水平になっている形が、“まさに自転車”という見た目で、カッコよく感じました。装備品は必要最低限で、ベルやライトなどは付いていません。それがママチャリにずっと乗ってきた僕からすると、潔さがあるなとも思いました。
TOKYOBIKE 26
![Tokyobike 2.](https://assets.st-note.com/img/1725702235-qcwlog2WYo.jpeg?width=1200)
tokyobikeの中でも自転車のタイプが色々あります。僕が購入したのは「TOKYOBIKE 26」という、一番スタンダードだと言われているギア付きのモデルです。
簡単なスペックは...
・サイズ:M
・カラー:コニファーグリーン
・ホリゾンタルフレーム
・8段変速
・セミアップハンドル
・チェーンガード付き
という感じです。
サイズはMかLかで迷ったんですが、お店で試乗させてもらった時に、Mにしてサドルを調整した方が良いという結論になりました。コニファーグリーンというカラーは、僕の革カバンや、グリップ・サドルなどの装備品を革製にした時に相性が良さそうな色だと思い選びました。
2週間ほど乗った簡単な感想
後々感想が変わってくるかもしれないですが、今僕がこの自転車に感じていることを書きたいと思います。
軽い
タイヤが小さかったり、ギア比(ペダルの漕ぎ具合に対するタイヤの周り方)が良いというのもありますが、とても軽い自転車だと感じました。自転車の重量が10kgちょっとくらいというのも、漕ぎやすさに繋がっているのかもしれません。これは僕がママチャリに乗り続けてきたからというのは大きいと思うんですが、車重は自転車の漕ぎやすさに絶対良い影響がありそうです。
ちょっとした段差を越えるときに自転車を持ち上げやすいのも良いですね。
変速機が扱いやすい
ギアはハンドルに備え付けられているレバーで操作します。人差し指付近にあるレバーで重くなり、親指付近にあるレバーで軽くなります。慣れてくると、これが結構良いんですよ!
購入する前に色々調べていた時、フレームなどに取り付ける「サムシフター」がカッコいいらしいと知り、そのうち変えたいなと思っていました。ただグリップから手を離さずにすぐ届くところに変速レバーがあるというのは、メリットがデカいと思いました。なぜならかなりの頻度で変速するからです。
漕ぎ出しは軽いギアで、速度が乗ってきたらだんだん重く。そして止まった時はまた軽いギアからという使い方が大半なんですよね。なので、ギア変更はかなり頻繁に使うんです。また、出来ればギア全体を満遍なく使った方が、チェーンやギアの摩耗のためにも良いそうです。ギアを変えずに走ると、同じギアばかりが摩耗するからですね。それに重いギアだけ使っていると、漕ぎ出しも、漕ぎ続けるのもしんどいですしね。
一方、フレームなどにつけるサムシフターは一度グリップから手を離さないといけないので、頻繁にギアを変えるのに向いているのか今の僕には分かりません。それに、路面に急な段差が現れたとき、グリップをちゃんと握っていないとバランスを崩して、転倒する可能性もあります。
グリップを離さずに変えられるカッコいいレバーがあれば良いなと探しているんですが、とりあえず最初からついている変速レバーもかなり使いやすいと思います。
ちなみにギアは8段あるんですが、そのうち普通の路面で使うのは3~7くらいだと思います。だいたい漕ぎ出しは3か4がスタートで、ちょっと走ると5、距離が長くなってくると6になり、スピードを上げたくなった時に7か8にする感じです。1~3あたりは、本当にきつい坂道くらいで使うイメージでした。
変速が無い「TOKYOBIKE MONO」などと最初比べて悩んでいたんですが、僕の使い方だと間違いなく「TOKYOBIKE 26」を選んで良かったです。
“乗る”のにコツが必要だった
「TOKYOBIKE 26」はホリゾンタル系なので、ハンドルとサドルがだいたい同じくらいの高さです。少し前傾姿勢になるのでペダルに重量が掛けやすく、慣れるととても漕ぎやすいです。スピードも出しやすいですね。
ただ最初に試乗した時は、ちょっと怖かったんですよ...。どこに身体のバランスを置くのが良いのかも分からなかったし、下手したら前の方に身体が倒れてしまいそうな感覚。乗る時にもフレームをまたいで乗っていたんですが、降りる時にカカトがフレームに引っかかってしまったりするんです。結果的にバランスを崩して転倒しそう...という怖さがありました。
そもそも僕がママチャリにしか乗ってこなかったというところが大きいです。なので最初は、乗ること自体がちょっと難しく感じました。
ただ、慣れると絶対にこっちの方が漕ぎやすく、速度が出せるはずと思い「26」を注文。試乗はちょっとしかしなかったので、試乗で慣れてから購入したわけではなかったんです。家に持ち帰ってからしばらくは乗る練習から始めました。
だいたい1時間くらい練習していると、不思議と慣れてきたんですよこれが。
そこからは少しずつ快適になり、もっともっと漕ぎたくなっていきました。最初は体力もないのに漕ぎ続けたことで、足が筋肉痛に(笑)。それでも「もっと乗りたい」と、あっという間に難しさを感じなくなっていきました。
乗り方なんですが、フレームをまたいで乗るのが難しい場合は、サドルの後ろから足を回して乗ると良いと思います。止まって降りる時は、地面にしっかり足を付いて止まってから、ゆっくり降りるのがおすすめです。
シートが固い
サドルは合成レザーのシートが付いています。指で押すとしっかりクッション性があるんですが、最初はとても固く感じました。
指では押せるのに、座るとカチカチに感じるんです。ペダルを回すたびに骨が当たるような感じがして、かなり痛かったですね...
なのでサドルは絶対変えた方が良いと最初は思っていたんですが、1週間ほどで急に慣れました。あれは何だったんだろう...?と思うくらい、今は全然痛くありません。
もしかしたらなんですが、やっぱりこの形の自転車に乗ることに身体も慣れていなかったからかもしれません。座り方や重心が分からなかったことで変な負担がかかり、痛く感じていたのかも...。
ただ1時間くらい乗るとやっぱり疲れてくる感じがしたので、長距離を走るためにはサドルを変えた方が良いのかも...とちょっと思っているところです。
金属製のペダルは丈夫だけど、ケガに気をつけたい。
ペダルは金属製です。僕のママチャリはプラ製だったんですが、経年劣化でボロボロに崩れています。なので耐久性を考えると、金属製のペダルはありがたいです。ベリーグッド。
ただ気をつけたいのは、自転車を押してペダルが足に引っかかった時、怪我に注意しないといけないことです。
特に、最初からついているペダルはスニーカーなどで踏んでも滑らないよう、少しギザギザがついているんですね。靴と上手く噛み合うことで滑りづらいんですよ。ただ、自転車を押すときなどにペダルがふくらはぎなどに引っかかると、傷つく可能性があります。自分が。
金属製のペダルでギザギザしているものは、やっぱり押す時に注意した方が良いというのはあるみたいです。長く使うことなどを考えるととても良いのですが…。
気になる人は、ギザギザが少ない金属製ペダルに変えるのも良いと思います。
タイヤやサドル、ギアなどもそうなんですが、こうして自分に合わせて少しずつカスタムしていく楽しさが、この自転車にはあると思います。
それから自転車を押す時の僕のおすすめがあります。それは、ハンドルを持って押すのではなくて、サドルの後ろから押すという方法です。この方法だとペダルが足に当たりづらいし、足に引っかかるところも少なくなるのでとても歩きやすいです。この押し方は自転車のハンドル付近が軽いから出来る押し方らしいんですが、意外とまっすぐ進んでくれます。コツは自転車を垂直にして押すことです。少し傾けるとその方向に曲がることも出来ます。ただ、ハンドルが切れてくると急にまっすぐ押せなくなるので、慣れは必要ですね。
熊本の美容室 & 自転車店「enid」
![Tokyobike 4.](https://assets.st-note.com/img/1725702236-pf400yKOsJ.jpeg?width=1200)
自転車を購入した「enid(イーニド)」さんは、熊本の健軍町にあるお店。2023年7月1日に新しく出来た、美容室と自転車屋さんが一緒になっているお店です!
「熊本でtokyobikeを正式に取り扱っているお店が出来たらしい...しかも最近!」と、tokyobikeのことを調べているときに偶然目にしました。ご夫婦でされているお店で、奥さんのsayaさんが美容室、旦那さんのricさんが自転車屋さん。
tokyobikeの試乗車も何台か置いていたので、試乗に行きました。健軍神社参道沿いにある、緑色のお店で、ドアや窓のフチにはオレンジの差し色が使われています。あんまり美容室や自転車屋さんにも行ったことが無かったので、到着するまで謎の緊張が...。
中に入ると本当に一緒になっていて、ご夫婦やお店の雰囲気も柔らかくて好きでした。ricさんにも色々な質問をしたんですが、時間をかけて丁寧に教えてもらえて本当に助かりました。ricさんが居なかったら、自転車選びを間違えていたことでしょう...。
tokyobikeはオンラインで購入すると、自宅配送や店舗受け取りも出来るんですが、配送料がかかってしまったり、その後受けられるメンテナンス等サービスに違いが出てくるんです。僕はenidさんで注文したんですが、enid公式サイトによると基本メンテナンスが無料になったりするようです。
すみません、本当は美容室のほうのおすすめポイントも書きたいんですが、今回は自転車のほうを書いています。試乗も出来るし、自転車について相談もたくさん乗ってもらえました。熊本でtokyobikeを買いたい方(もちろんほかの自転車も)は、enidさんをおすすめしたいです!
店舗情報
![Tokyobike 1.](https://assets.st-note.com/img/1725702237-dzaqkGmk0g.jpeg?width=1200)
enid(イーニド)
〒862-0911 熊本市東区健軍1丁目1-7(大路ビル1F)
Hair Salon & Bicycle Store
営業時間:10:00〜19:00(カット最終受付18:00)
定休日:木曜日(+不定休)
駐車場:3台有(店舗左側1台、店舗右側2台)
Tel:050-8888-1913
E-Mail:enid1120kmt@gmail.com
▶︎公式サイト
熊本駅から市電に乗って「神水交差点(くわみずこうさてん)」で降りることでも行けます。電停からもすぐです。
街とひとつになる自転車
メンテナンスしたり手入れしたりしてこれから10年以上乗りたいと思っていますが、合わせて色々なところに行きたいですね。輪行も出来るようになっているから地元以外にも持っていくことが出来ます。
まず僕は、乗っていて気持ちが良い自転車だと思いました。今まで行ったことがないところにも行ってみたくなったし、同じところを走っていてもいつもと違って見える。住んでいる街を、より好きになれるような。そんな気分にさせてくれる自転車だと思いました。