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天下りの経営者が行う赤字公営スポーツジムを立て直せ!


◯ 1分でわかる本記事で伝えたいこと------------------------
* 市民のスポーツニーズに応え設立された施設の大赤字について指摘。
* 赤字の補填が、自主事業の会計ではなく、指定管理の費用つまり税金から出てるのではないか質疑。
* 今後の経営を抜本的に入れ替える等判断するよう提言しました。
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◯ そもそもシティスポーツクラブWOODYとは?
シティスポーツクラブWOODYは、市民のスポーツニーズに応えるため、昭和63年に市の支援の下、公益財団法人尼崎市スポーツ振興事業団によって設立されました。低料金での運営を目指していましたが、阪急武庫之荘駅周辺に民間の類似施設が相次いで開業し競争が激化。これに伴い会員数と収益が減少し、平成16年度以降赤字が続いています。さらに、令和2年の新型コロナウイルス感染症の影響で会員数が大幅に減少し、赤字がさらに拡大しました。

◯ 定例会一般質問での質疑と要望(令和3年12月)
定例会では、WOODYの赤字経営について次のように質疑と提案を行いました。

①赤字の現状と補填の仕組み
「昨年度の赤字は約9,700万円、ほぼ1億円。収益が約1億3,700万円に対し、支出が2億900万円となっている。この補填は自主事業の売上から行われているというが、市民の税金が使われている可能性もあり、経営指導が必要」と指摘しました。

②人件費の問題
「人件費が収益の約50%を占めており、民間フィットネス事業の2~30%と比べて高すぎる。経営改善が求められる」と述べました。

③経営責任の追及
「経営責任者は、市役所を定年退職した職員が天下りで就任。民間意識を持つ経営者を招聘し、再建を目指すべき」と提案しました。

当局からの回答
* コロナ前の会員数回復を目標に取り組んできたが、目標に達せず厳しい状況が続いている。
* 理事会や評議員会でWOODYの存廃を検討中であり、早期に経営判断を行う予定。
* 民間経営者の招聘予定はなく、市と事業団で改善策を進める方針。

◯ WOODY廃止へ(令和5年3月31日)
財団の理事会での協議の結果、シティスポーツクラブ尼崎WOODYは2023年度末で廃止されることが決定しました。
理事会での主な意見
* 廃止は苦渋の決断だが、収支が成り立たない状況ではやむを得ない。
* 公益法人である事業団が公益目的事業としての減免措置を受けられないことに疑問を感じる。
* 職員やインストラクターの処遇や利用者への対応を最後まで徹底すべき。

◯ これから
行政や外郭団体が担うべき仕事と、民間企業に任せるべき仕事を明確に区別することが、私たちの税金を無駄にせず未来につなげる重要な取り組みです。
これからも、市政の課題についてしがらみなく指摘し、市民のための透明性の高い運営を目指して取り組んでまいります。