ローカルでエンタメを成功させるには④
まず、突出した天才が現れる事、そしてその天才性に気づかず戦いを挑む仲間がいること、それが、ローカルでエンターテインメントが発達する必要条件である(リバプールで生まれた、ビートルズもそう)。拓郎は、自分の才能に不安をいだいた時期もあり、大学4年生の時なんと就活をして河合楽器の内定をもらう。しかし、何かが違う、先日だしたフォーク村のアルバムの出来も何かが違う、その違和感に堪えられなくなった拓郎は、愛する母を広島に残し、就職も断って東京へと、車一台にギターと詰め込める荷物を載せ24歳で旅立つ。自分が納得できない事にはとことん突き進む、それもローカルでエンタメを成功させる要因である。そして、拓郎は田舎育ちのコンプレックスを武器に東京、そして既存の音楽界に戦いを挑む、そこには「負けたらふるさとへ帰ればいいいや」という心強い逃げ道もあった。
そして、拓郎は戦いに勝ち続け、日本の音楽産業を根底から現代的なものにする革命家になったのである。~広島フォーク村編終了、次は札幌編です。