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袋小路

娘が母親に怒られている。母親は何か娘に言って欲しいようだが、娘はなかなか言い出さない。あー、これ、自分も小さい時にあったな。言いたいんだけど頭の中の整理がつかなくて何を言えばいいのか決定できずに、更に怒られてるから気持ちが昂って益々焦って何も言えなくなる。娘は自分に似てしまったんだな。でも、娘には良き理解者である自分がいる。自分が小さい時は、短気な父親はもとより、優しい母親も僕の頭の中が理解できていなかったんじゃないだろうか。

何かの性格判断で自分は「頭が良くて洞察力があるけど、その目が自分に向けられると思考がループして動けなくなる」といったようなことが書いてあった。思ったことを口に出すのが苦手で、色々と熟慮した上で口を動かしたいタイプ。場合によってはこの特質が人とのコミュニケーションにおいて邪魔になる。いや、むしろ、普段はこの特性を発動させない方が上手く生きられるようにも思う。ごちゃごちゃ考えるから会話にも瞬発力が無い。トロいのだ。

加えて酷い逃避癖がある。人とのコミュニケーションがうまく行かなかったりトラブルに直面すると、この逃避癖が出てしまうことが多い。特に最近そうだ。自分をコントロールできていない、自信も持てないから、水が高いところから低いところに流れるが如く自然に逃避モードに入ってしまう。これはとても厄介だ。サラリーマンではないので簡単に平日の真昼間から逃避することができる。今日も昼過ぎから夕方までほぼ寝ていた。

どうやってここから抜け出せばいいんだろうか。いや、十分今幸せといえばそうだ。考えすぎなんじゃなかろうか。でもこのまま死ぬのはイヤだな。多くの人を犠牲にしてきたし、ここまでついてきてくれている妻や、子供のこれからのことを考えると、このままではいやだな。気負いすぎなんだろうか。でも、もっといろんなクルマにも乗りたいし、色んなところにも行きたい。色んなことがやりたい。

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