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デッカイギを終えて

2023年1月6日・7日に開催された、行政デジタル改革共創会議(略称:デッカイギ)を、中の人の目線で振り返ります。

キックオフ

デッカイギのそもそものコンセプトというか成り立ちは、中の人のひとりである長倉さんがまとめてくれてます。

ここに出てくる「とりあえずの飲み会」で、デッカイギのFounderとも言うべき江口さんに初めて会いました。もっと言えば、そもそもこの飲み会に誘われたのは、これより少し前、日経クロステックの特集記事で長倉さんと知り合ったからです。
これはまさに、「外に出て人とつながることで別のなにかにつながっていく」ことを体現した出来事だったと言えます。まぁこの時点ではただの飲み会だったんですけど。

デッカイギ、名前が付く前は「(仮称)温泉WG」だったわけですが、それは「サイバー犯罪に関する白浜シンポジウム」が念頭にあったからなんですね。様々なステークホルダーが集まって、膝を突き合わせて議論する。そんな場を思い描いていたわけです。
しかし、地方公務員である私からすると、すぐに倫理規定が頭に浮かんできます。でも、安全側に寄せて単なるセミナーになってしまったら、あのような充足感も反響も得られなかったと思います。ですので、このあたりの整理はのちにしっかりと行いました。
とにもかくにも、2022年9月11日のリブートがキックオフとなり、デッカイギ本番に向けて動き始めました。

ベトナムフェアが行われていた2022年9月11日の神奈川県庁

ちなみにこのキックオフでは、個人的に印象に残る出来事がありました。
ひとまず真面目な話が終わり、続きはベトナムフェアを楽しみながらということになりました。フェア会場に赴き、出店でビールとつまみを調達し、テーブルを囲んで立ち飲みを始めましたが、やはりもう少し落ち着いて飲もうということになりました。
そこで周辺のお店を探すわけですが、自然と自分から動き、空いてるお店を見つけ、先乗りして席を確保し、みんなを迎え入れたのです。
このとき、誰に頼まれるわけでもなく自然とそういう動きができたことで、この先の自分の役割が見えた気がしました。うまく言えませんが、こういう動きをする人は必要だし、自分にはそれができると認識した出来事でした。

毎週木曜日は定例会

それから毎週木曜日の夜にオンライン定例会が始まりました。
スタートは20時で、初めの頃こそ2時間程度で終わってましたが、終盤は毎回23時過ぎ、3時間以上かけて夜な夜な準備を進めました。
初回こそキックオフメンバーが中心の少数で始まりましたが、すぐに関係者は増えていき、必要なタスクが割り振られ、想像していた以上に順調に準備は進みました。
ここで驚いたことがひとつあります。それは「発生したタスクは誰かがすぐに拾うこと」です。永遠のパス回しと静寂の我慢比べが当たり前の地方公務員からすると、結構衝撃的な出来事でした。もちろん全員がボランティアだからこその動きなのかもしれませんが、多分そうだとしても全員が公務員だったらああはならないと思います。
そしてそれ以上に、多様なメンバーが集まった集団はすごい(語彙力不足)ということを実感しました。これも、同質性の高い組織しか知らない公務員ばかりではあのような集団にならないでしょうし、だからこそ、公務員はあのような集団に身を置くことを経験すべきだと思いました。

なお、定例会はすべてオンラインで行ったため、会うのは本番当日が初めてというメンバーもいました。オンラインとはいえ3か月以上週一で会話をしていると、全然はじめましての感じがしないのはオンラインあるあるですね。

実行委員会事務局

準備を進めていくにあたっては、様々な事務仕事が発生します。
特に運営資金を扱う口座開設と契約が必要な場面において、実行委員会事務局を務めるDGLという法人は貴重でした。対外的な説明や印象もそうですし、実務においても「法人格」は必須と感じました。
一例を挙げると、協賛金の受け入れに、役所でいう債権者登録が必要なケースがありました。ほとんどは単に団体名や振込先口座を登録するだけでしたが、ある協賛社では法人番号の登録が必須でした。こうなると法人格を持たない任意団体ではお手上げです。
DGLは「官民問わず広く共創するための枠組みとして活動する」ことを掲げています。デッカイギの事務局をDGLが務めることになったのは、DGLの活動趣旨が広く知られた結果なんだと思っています。そういう意味でも、デッカイギは大変意義深いものでした。

デッカイギの今後

デッカイギの終了後にいただいた反響は、想像以上に大きかったです。
「次回はぜひうちの地元で」といった声もいただいています。
デッカイギは今後どうなるのでしょうか?
それは実行委員会もまだよくわかっていません。
仮に第2回が開催されるとしても、私自身は4月から環境が変わるため、第1回と同じようにコミットできるかわかりません。
いずれにしても、第1回に寄せられた反響から考えると、このまま終わってしまうとは到底考えられないというのが、個人的な感想です。

余談:ロゴについて

余談ですが、この記事のトップにもあるデッカイギのロゴは私が作成しました。
すでに閉鎖しましたが、初期に作ったランディングページに掲載するため、500円で購入したガガガガフォントフリー素材とパワポで作成したものです。
デザインの心得とか全くないのですが、思いのほか好評でそのまま正式採用となりました。
なお、ダッシュのピクトグラムは当初ウォーキングアイコンだったのですが、江口さんから「2025に向けて歩いてたらまずくね?もっと急がないと」という指摘があり、ダッシュに変わった次第です。

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