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思い出の預金通帳
平成のエレジーと令和のスタンプ
平成2年 私の20歳の誕生日に父が
『今日から成人やな。これでコツコツ貯めていけ。』
と言って 50,000円預けられた定期預金の通帳と印を与えてくれました。
数ヶ月後、生活費に困り全額引き出してしまいました。
その後、57,478円まで額を伸ばしましたが、
そのまたその後、48,458円 引き出し、そのまま取引きしなくなってしまいました。
なぜ9,020円を残し 半端な額の出金となっているのか、全く覚えていません。
父の思いの詰まった通帳です。
いつか、わずかでも貯金できる余裕ができたら復活させよう!
と思いながら 約30年経ちました。
今になってようやく
復活の日が来た!!
と思えるようになり、通帳を持って銀行窓口に向かいました。
道中、平成におこった悲喜コモゴモ 色々なことが走馬灯のように頭をよぎりました。
今後のことも妄想しました。
急ピッチで通帳の数字を増やし、10倍にして父に返したら安心してくれるかな とか。(父は未だ私の将来が心配なようですので、、、)
銀行に着き、諸々お尋ねしたところ、満期も過ぎ長期間取引きが無さすぎてどうしようもなく、強制的に解約される運びとなりました。
ご覧の通りあえなく思い出の通帳は繰り越され、
とスタンプされてしまいました。
金では買えない かけがえの無いものを汚してしまったという罪悪感と、それに伴う悔しさと、寂しさと、不甲斐なさがこみ上げてきました。
金利が付いて10,183円返ってくるとのことでしたが、
そんなもん要らーーーん!!
いや、やっぱり要る!
何はともあれ 我ながら なかなかのアホっぷりですねぇ。あははは