僕の最愛のあの子が激務にさらされるこの国の貧しさには、ほとほと嫌気がする
「クリスマス、バレンタインデー、誕生日、これが三大きっかけDAYなんだって」
昔聞いた曲の歌詞にあった。
<制度設計に失敗した反省のないこの社会-それは高度資本主義の忘れ物のせいだ>
今年のクリスマスイブ、そしてクリスマスは最愛の美少女と一緒にいられない。
それは、高度に発展した割に人類に人権を与えなかった資本主義の罪である。
(決して、僕の美少女が僕と会うのを避けている訳ではないと思う。なぜなら、彼女の激務、それも遠隔地での激務は会社からの命令だからだ)
それもこれも、僕が貧しいために、金銭的に貧しいために起こった事象だ。
裕福ならば、彼女に十分なお小遣いを一生渡せるし、そうでなくても、彼女の務める会社の株式をTOBすることができたはずだ。
彼女がキャリアを中断したくなければ、今いる場でも、僕が設立する会社でも、コネで入った会社でも彼女は活躍できたはずだ。
眉目秀麗、才気煥発。誰もが欲しがる人材だからだ。
本音を言えば、僕は彼女を独り占めしたい。
しかし、それにはまだまだ時間がかかりそうだ。
何より、彼女にその気があるかを尋ねなければならないだろう。
僕は、とにかく彼女との幸せな生活のために、尽力しなければならない。
現職は1月末で退職するが、2月-3月には新しい職場が見つかりそうだ。
持つべきものは優秀な友人。
愛するべきは、性格の良い美少女。
僕は、それなりに幸せな生活を送っている。
彼女の誕生日には、マノロブラニクの靴を買ってあげよう。
(青いやつが可愛いけど、おまかせするよ)
それ以外にもほしいもの、行きたい場所があれば言うんだよ。
欲を言えば、僕は彼女の手料理を食べたいけれど。
後片付けはベアーズを呼んでいいからwww
とはいえ、僕は、嫁が大好き。
嫁の言うことならなんでも叶えるよ。叶えられる限り。