トレーダーなら絶対に逃してはいけない大統領選挙！～ハリス編～

ライブ配信でも大統領選挙についてお話しました。
加えて先日にはトランプ氏が
もし大統領になった場合のシナリオも公開しています。
まだ見ていない人は先にそちらを見てからご覧ください

先日の記事で"投資の季節"についてお話しました。
この投資の季節をしっかりと理解しなければ
利益を継続的に出すのは難しいです。

”なんとなくで利益が出てるからいいや”
”あんまり考えてないけど勝ててるしな～”

投資をしている人でこのような考えの人は多いですが
僕が思うにこういう人は
大体1年以内にいなくなります。

トランプ編でも言ったように
イベントに

『意図的』

に乗っかり利益を出すことが重要です。

しかもこれらのイベントはFXだけでなく株、仮想通貨、先物…など
いろいろな投資に関わっていきます。
しっかりと理解した上で意図的に
イベントに乗っかれるようにしていきましょう。

ハリス氏とバイデン氏の共通点

まずハリス氏は現在、アメリカ副大統領になりますが
ここで現大統領のバイデン氏と大きく共通するところがあります。
まずはバイデン氏のことについて詳しく説明していきます。

以前、バイデン大統領が大統領選挙から撤退表明しましたが
その後のハリス氏との集会にて
”自らの政策は後継の民主党の候補者に指名されたハリス氏に引き継がれる”
という旨の発言をしハリス氏の支持を呼び掛けています。

ということはハリス氏が当選した場合は
『バイデン氏の政策をほぼ受け継いでいく』
ということになります。

それではバイデン氏の政策を確認してみましょう。

バイデン氏の経済政策

・アメリカン・レスキュー・プラン
この政策は新型コロナウイルスの
パンデミックによる経済的打撃を和らげ
国民を支援するための包括的な政策となりました。
具体的には個人への直接給付や失業保険の拡大などを実施し
『消費者の購買力を高める→需要の拡大』を促進しました。

・税制改革
トランプ政権時代の21%から28%に引き上げを行い
大企業に今までよりも多くの税負担を求めました。
また、富裕層への課税も強化し
『経済格差の是正』を行いました。

・労働市場と雇用促進
雇用促進を重要課題とし
特に労働者の権利保護と賃金の引き上げを重視しました。
具体的には労働組合の権利強化などを行いました。

これらの政策を見ると主に中間層や低所得層への支援を重点に置き
富裕層や大企業への課税強化を通じて財政の持続可能性を確保しつつも
経済の公平性を高めることを目的としてます。

ここでハリス氏の公約についても見ていきましょう。

・気候変動対策
・移民改革
・健康保険制度の拡大
・経済格差の是正
・社会的正義の実現

気づいた方もいると思いますが両者ともに
「経済格差の是正」が入っており
ここに重点を置いていることがわかります。

これだけを見ると
"みんな平等な社会を作るってことはいいことじゃん！”
と思うかもしれませんが
裏を返すと

『失敗すればアメリカの経済は崩壊する』

ということになります。

では経済格差の是正の為にどのようなことをしていくのか
それによるメリット、デメリットについて解説していきます。

経済格差の是正

具体的な施策

では経済格差の是正を行う為にどのような施策を打っているのか
説明していきます。

・税制改革
富裕層と大企業に対して課税強化を行い
経済的格差の是正を目指す。
具体的にはトランプ政権時代に引き下げられた法人税を
引き上げたり富裕層個人への所得税率を引き上げるなどを行う。

・最低賃金引上げ
低賃金労働者の収入を増やし
生活水準を向上させることを目的とし経済格差の是正に
直接的な効果を与える。

・住宅支援
住宅市場における格差是正にも注力し
特に低所得者層や中間層が手頃な
価格で住宅を購入、賃借できるようにするための施策。

ではこれによるメリット、デメリットについても解説していきます。

メリット

・消費者の購買力が全体的に上がり経済の活性化に繋がる。
・社会的不安や犯罪率の減少。
・社会的な公平感が上昇し政治的安定にも寄与。
・貧困層から中間層へ移行することで全体的な社会の格差が減少し
・持続可能な経済成長が促進される。

デメリット

・高所得者の反発
・失業率の低下
・インフレリスク
・市場の競争力の低下
・経済成長の減速

これらのメリット、デメリットを見れば一目瞭然ですが
とても極端で後戻りができないものになっています。

成功すれば大きな経済成長を遂げますが
一歩間違えて失敗した場合
アメリカで労働する意味がなくなります。

ということはハリス氏が大統領になった場合はバランスを取りながらも
メリットを最大化しつつ、デメリットを抑える必要があるのです。

ハリス氏が大統領になった場合のゴールド相場

ではハリス氏、バイデン氏両者ともに重点を置いている経済格差の是正を
踏まえた上でゴールドには二つのシナリオが考えられます。

上昇シナリオ

これは格差の是正がうまくいかない、中途半端になった場合は上昇します。
経済格差の是正に伴い、賃金の引き上げを行い
低所得者や中間層の購買力が増加すると消費が活発化します。
それらに加えて富裕層や大企業への課税強化を行い
大規模な財政支出が行われた場合、インフレが大きく加速します。

また、賃金の引き上げや大規模な財政支出がある場合
インフレ抑制のために金利を低く保つ可能性もあり
低金利が続くとゴールドは
より魅力的になり上昇します。

下落シナリオ

下落シナリオの場合は、上昇シナリオと逆になり
経済格差を是氏するための積極的な政策が成功し
アメリカ経済が成長を続けた場合
投資家たちはリスクオンの姿勢を強めゴールドは下落していきます。

また、成長し続けた場合のインフレ抑制や
経済の過熱を防ぐためにハリス政権下にて
FRBが金利を引き上げる金融引き締め政策に転じる場合
ゴールドは下落していきます。

今回は格差の是正というのが大きな焦点になっていきます。
トランプ氏、ハリス氏両者どちらが当選しても
ゴールド相場には大きく影響を与えていきます。

この二つの記事を読み事前にしっかりと理解して
このイベントで大きな利益を上げれる様にしていきましょう。

また今回の内容は以下の動画でもまとめています。