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【利下げ直前】今回の利下げ幅は0.25%は確実

今月の18日水曜日にFOMCが控えており、ここでアメリカの金融政策が決まるため、様々な市場が動きます。
ゴールドだけではなく、ドル円、ビットコイン、株式市場など、すべてが大転換期を迎えることになります。

そして9月はFOMCだけではなく、自民党総裁選もあるため

「今年一の利益」

を狙える可能性が高いです。
※自民党総裁選については以下の記事から情報を受け取ってください。

今回のFOMCを抑えることができれば
間違いなく今年一の利益になると思います。

今回のFOMCに関しては
ゴールド市場だけではなく、すべての市場に影響をもたらすため
最重要であり、最注目されている発表になります。

世界中の投資家が注目しているビッグイベントなので
大きく変動するのは間違いないですよね。

トレーダーなら誰もが知っておかないといけません。

そして今トレーダーが注目しているのは
利下げを9月にするかどうか、ではありません。

9月の利下げで何%の利下げが起こるのか

ここが注目のポイントになっています。

ではまず今の相場を振り返りながら
今後のゴールドの展望を紹介していきます。


1.現在のゴールド相場

直近のゴールド相場では2530ドルから2482ドルのレンジ内で推移していますよね。

とはいえ大きいレンジ相場になっているため、様々な経済指標を通して、ロングなのかショートなのか、悩む方も多いかと思います。僕自身もゴールドだけではなく、ドル円や株の動向を見たうえで全体の流れを把握しつつ、トレードを行っていますが、どっちつかずな相場になっており、思い通りにいく相場には現在はなっていない状態のため、気づけていない重要なポイントがあるのではないかと、分析をしていました。

僕としてもすべての相場が思い通りになったタイミングでしか、エントリーをしない、というくらい、ほかの相場もくまなくチェックをしています。
だからこそ、今回なにか見落としがあるのではないかと模索を重ねていき、まずは直近の経済指標に対しての値動きなど、ファンダの観点から見て、今後のゴールドの流れを分析していこうと思います。

2.直近の経済指標

まず雇用統計を分析すると、見えたポイントがあります。

雇用統計の結果を振り返ると

非農業部門雇用者数変化
予想値16.0万人 結果14.2万人

失業率
予想値4.2% 結果4.2%

平均時給(前月比)
予想値0.3% 結果0.4%

平均時給(前年同月比)
予想値3.7% 結果3.8%

結果としてはほぼ横ばいの予想通りの結果となっており、雇用者としても予想値を下回る結果になっています。
本来であればゴールドは上昇するところ、一時的に下がりました。
その後に関しては徐々に上昇し、戻してきました。

またCPIも振り返っていきましょう。

消費者物価指数(CPI)(前月比)
予想値0.2% 結果0.2%

消費者物価指数(CPI)(前年同月比)
予想値2.6% 結果2.5%

消費者物価指数(CPIコア指数)(前月比)
予想値0.2% 結果0.3%

消費者物価指数(CPIコア指数)(前年同月比)
予想値3.2% 結果3.2%

CPIに関しても雇用統計同様にほぼ横ばいの結果になっており、長い目線で考えると、CPIは鈍化し続けています。
そのためゴールドは上昇するところ、雇用統計同様、下落しました。
ですが、その後上昇して、戻してきました。

今までの市場の反応としては

『利下げをするかどうかを指標で判断する』

という形で指標の結果に沿ってゴールド相場が動いていましたが

今は

『利下げは確定で利下げ幅が0.25%なのか0.5%なのかを判断する』

という形で、ゴールド相場が変動しています。

つまり【金融政策と市場の反応のずれ】になります

利下げが確定していることは市場も理解をしているため、一時的に下落したとしても、利下げするために再度上昇している、という形になっています。
そして、市場の反応としても、今回の雇用統計とCPIがほぼ横ばいのため、0.5%の利下げ幅にはならないだろう、という予想によって経済指標発表後に本来とは逆の方向に相場が振れています。

では0.5%の利下げを実施した時はどんな時なのか、これも知る必要が在るため、0.5%の利下げが過去どんなタイミングで実施されたのかも深堀していきます。

3.過去の事例

①2008年の金融危機(リーマン・ショック)

【背景】
2007年から2008年にかけて、サブプライム住宅ローン危機が金融市場全体に波及し、リーマン・ブラザーズの破綻を契機に世界的な金融危機が発生しました。この経済危機に対処するため、FRBは、急激な利下げを行いました。

【利下げタイミング】
2008年10月にFRBは0.5%の利下げを行いました。さらにその後も利下げが続き、最終的にゼロ金利政策にまで至りました。

【目的】
金融機関の流動性を確保し、景気後退を食い止めるための緊急措置でした。

②2001年のドットコムバブル崩壊後

【背景】
1990年代後半のインターネットバブルが崩壊し、アメリカの景気は急速に減速しました。また、2001年9月11日の同時多発テロも経済に大きな衝撃を与えました。

【利下げタイミング】
FRBは2001年に複数回の利下げを行い、特に2001年11月には0.5%の利下げを行って政策金利を2.0%に引き下げました。

【目的】
経済を回復させ、投資と消費を刺激するための対応でした。

③2020年の新型コロナウイルスのパンデミック

【背景】
新型コロナウイルスの世界的流行により、経済活動が一時的に停止し、多くの国で経済の低迷が発生しました。

【利下げタイミング】
2020年3月、FRBは2回にわたって緊急利下げを行い、最初に0.5%、続いて1.0%の利下げを実施。これにより、金利は0.00%~0.25%の範囲に下がりました。

【目的】
経済の停滞を防ぎ、金融市場の流動性を確保するための非常措置でした。

以上3つが0.5%の利下げを行った過去の事例になります。

過去の事例から見た時に金融危機であったり、パンデミックの際の緊急措置として0.5%の利下げを実施しています。
現在のFRBの金融政策は、インフレ抑制のために利上げを続けてきましたが、最近のインフレ率の鈍化と雇用統計の動向により、利下げに転じる可能性が議論されています。ただし、過去の金融危機やパンデミック時のような急激な経済悪化ではなく、インフレ率の調整が目的であるため、利下げのペースはより緩やかである可能性があります。

過去の事例(2008年や2020年)では、景気後退や金融危機が利下げの主因でしたが、今回は景気の調整や金融市場の安定を目的とした「予防的」な性格を帯びる可能性があります。

そのため、現在0.5%の利下げの市場予想がありますが、現在は金融危機、パンデミックのような事態は起こっていないため、0.5%の利下げは非常に考えにくいです。
「予防的」な利下げになることが目的となっているため、今の景気から急変動させていく、というよりは、調整をしていきながら徐々に過熱したインフレを抑えていくことで、今回のFOMCは議論され、利下げに踏み切ります。

4.今後のゴールド相場

以上のことから今後のゴールド相場に関しては利下げを実施する、という観点で見ると上昇することは確定しています。
ただし0.5%といった急激な利下げになることは考えにくいため、徐々にゴールド価格も上昇していく流れになります。

来週に控えているFOMCにて金融政策の発表を受けて、ゴールドは徐々に最高値更新を目指していきます。
というのも、すでに利下げをすることは織り込み済みだからです。
急激な変動というよりも、年内のすべての利下げを踏まえて最高値更新をしていくでしょう。

また今後経済指標では、指標の結果と逆の方向にチャートがぶれることがあります。
その際は、『金融政策と市場の反応のずれ』ということになります。
9月利下げを受けたとしても、年内に数回の利下げを実施します。
その際には再度0.25%なのか、0.5%なのか、利下げ幅が市場の予想として取り込まれていくため、指標の結果と逆方向のチャートの推移があった際は、今の市場の反応は利下げするかどうか、ではなく、利下げ幅に焦点が言っていることを考慮して、これからの経済指標を見ていきましょう。

今回の内容は動画にもしているのでぜひ動画も見て今年一の利益を出していきましょう。


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