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錯綜としているゴールド、今を知れば10月は今年1の利益へ。

10/8のゴールド相場は大きく下落しました。

先日のライブ配信でその理由を解説しましたが
『後で振り返れるようにしたい』
という声を多く頂いたので今回noteにて公開していきます。


正直今回の下落を受けて
「なんでここまでの下落になったの、、?」
「今回の下落で大きく損失してしまった、、」
という方多いと思います。

というのも僕のLINEでも
こういった声をたくさんいただいたからです。

ただここで大きな損失をしたとしても

今月それを上回る利益を出していけるチャンスです。

ただ、このチャンスを手に入れるためには
今回の急落の原因を正しく理解しなくてはなりません。

正直、今回noteに書いている内容は
ほかのニュースサイトなどでは一切記載がないため
""ここだけでしか""手に入れることができない情報になります。

ですが、そこまでFXに対して向き合っていない
という人はここでnoteを閉じてもらって大丈夫です。

「今月の損失分を取り返したい」
という人だけ最後まで見てください。


ちなみに今回は中東情勢も大きく関係してくるものになっています。

""中東情勢とゴールドの関係性をまだ知らない""

という方は以前にその関係性と現在の中東情勢について
解説しているnoteもご覧ください。

では解説していきます。

ゴールドは今まで上昇の勢いが強く、長期的には上目線ですが
一時的に下落ムードになっています。

そして今回の下落は

『原油高価格』『米長期金利』『米ドル』

""ゴールド三重苦""

になっており
複雑に絡み合ったことによって起きました。

一つずつ紐解いていき、下落原因について理解していきましょう。


原油価格、米長期金利、米ドルと
ゴールドの相関性

まずこれら3つとゴールドがどのような関係にあるかはご存知でしょうか?

これを知らないと今回の話は理解できないので一つずつ解説していきます。

〇原油価格

かつて石油と金は、特に1970年代以降に強い相関性を持っていました。
この時期は「石油価格が上がれば金価格も上がる」
という相関関係にありました。

ですが
2014年以降、石油と金の相関関係に大きな変化がみられました。

  • アメリカのシェールガス・オイル開発により、世界の石油バランスが変化

  • OPECによる、シェア維持のための価格調整

  • 世界各地の成長鈍化が引き起こした、石油需要の減少

  • イランの経済制裁解除

これらの出来事により
「原油価格が上がればゴールドは下がる」
という逆相関関係になっています。

〇長期金利

次に長期金利(特に米国債の金利)とゴールドとの関係についてです。
長期金利(米国債)が上昇すると、安全資産としての米国債が
より魅力的になります。

ゴールドは金そのものに価値がある為、利息や配当は生まれません。

ということは投資家たちは
長期金利が高くなればゴールドを持っているより
米国債へ投資をした方が利益が生まれる
という考えになります。

金利が高くなるとゴールドを保有するリスクが増え
金への投資が減少傾向になります。

これらの理由から
長期金利が上昇するとゴールドが下落するという
逆相関関係になります。

〇米ドル

もうここで理解できていると思いますが
米長期金利が上昇すると
アメリカの経済は成長しているということになるので
ドル高になります。

つまり、米長期金利が上昇すれば、ゴールドは下落し
米ドルも上昇します。

その為、ドル高になればゴールドは下がるという逆相関関係になります。



現在の状況

ここまでゴールドとの関係性に触れてきましたが
現在この3つがどのような状況になっているか解説していきます。

〇原油価格

現在、原油は急騰しており注目を浴びています。
何故注目を浴びているのかというとそれは中東情勢が影響しています。

原油は中東にかなり依存しており採掘される量も多く
原油のシェアは中東が世界一を誇っています。
ですが、先日から中東情勢はかなり激化しており
供給がかなり難しくなっています。

その為、原油価格は原油価格は現在高騰しており
原油高という状況になっています。

〇長期金利

今アメリカの長期金利も上昇しています。
上昇によって国債の利回りがとても良くなると
アメリカ全体の景気も良くなる、ということになります。

原油価格とも連動しており原油価格が上昇すれば
長期金利も上がる相関関係になっています。

その為現在、長期金利についても金利高になっています。

〇米ドル

先程の長期金利の説明でアメリカの経済は景気が良いと説明しましたが
米ドルもアメリカの経済が良くなると上昇します。

つまり米ドルも上昇している、ドル高
という現状になります。

ということは現状
・原油高
・金利高
・ドル高

と全て上昇傾向にありゴールドにとっては『三重苦』となっているのです。

ゴールドの下落理由

ここで今までの説明を振り返りながら下落理由について説明していきます。今回の下落はこの『三重苦』によって引き起こされた下落になります。

先程説明した関係に触れながらまとめると

・中東情勢の影響によって原油高→原油価格は逆相関関係→ゴールド下落
・米経済が順調で金利上昇→金利は逆相関関係→ゴールド下落
・長期金利上昇でドル高→米ドルも逆相関関係→ゴールド下落

この3つが重なった『三重苦』により
今回4時間で500pips以上の下落という
大きな下落につながりました。

今後のゴールド相場のシナリオ

〇メインシナリオ

今後のゴールド相場は上昇シナリオがメインと考えています。
現在中東情勢がかなり激化しています。

10日にもシリアの工業地帯と軍事施設に対して
イスラエルが空爆をしたと報道されました。
今後も中東情勢は激化していき
「有事の金買い」
が起こります。

また、FOMCでFF金利は長期的に下がっていきます。

このことから上昇シナリオがメインシナリオとなっていきます。

〇サブシナリオ

米経済が起点となって下落するシナリオもあります。

それは雇用統計とCPIなどの経済指標の結果を見ると
現在一時的に米経済は成長しています。

この成長が強ければ
一時的にゴールドが下落するシナリオも考えられます。

ですがあくまでメインシナリオは上昇シナリオになります。
引き続き上目線で見ていきます。

今回の下落の理由である『三重苦』を理解するとしないとでは
大きな差ができてしまいます。
しっかりと理解し10月も大きく利益を出していきましょう。

詳しくは動画でも解説をしているので以下の動画から視聴して下さい。


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