第111号(特別号) 侵襲型Brain Machine Interface (BMI)の未来予測
// 2024年3月31日 第111号(特別号)
// 侵襲型Brain Machine Interface (BMI)の未来予測
こんにちは、医師かつ東京大学で脳や人工知能の研究をしている紺野大地です。
Xでもお知らせしましたが、まず初めに重要なお知らせがあります。
【重要なお知らせ】
突然ではありますが、来月(2024年4月)よりBrainTech Reviewの更新を月1または2回とさせていただきます。
(本当は値段も下げたかったのですが、定期マガジンは値段の変更ができないとのことでした…)
主な理由は以下の2つです。
2021年3月からこれまでの約3年間で、主要なブレインテック企業やBrain Machine Interface研究については一通り紹介することができた
現在、私自身が新たなプロジェクトを立ち上げており、そちらにより集中する必要がある
これまでBrainTech Reviewを読んでいただいた読者の皆様に心より感謝しています。
頻度は下がりますが、今後もブレインテックに関する最新情報を発信していきますので、引き続きよろしくお願いします!
では、本題に入っていきましょう。
2024年3月21日(日本時間)、「脳とコンピューターをつなぐ」ことを目的にイーロン・マスクが設立した会社Neuralinkから、
「彼らのデバイスを脳に埋め込んだ最初のヒト患者が、念じるだけでチェスをプレイすることに成功した」という動画が発表されました!
ブレインテックにとって歴史的な瞬間です。
今回のBrainTech Reviewではこの発表を踏まえて、
「侵襲型Brain Machine Interfaceはこの先どのような方向に進んでいくのか」を考察したいと思います!
※ Neuralinkに関する過去の記事は以下になります。
「Neuralinkはなぜこんなに注目されているのか?」、「そもそも侵襲型Brain Machine Interfaceとは何?」という方は、本記事を読む前にまず2019年版をご覧いただくのが一番分かりやすいと思います。
2019年
2020年
2021年
2022年
では、始めていきましょう!
Neuralinkによる発表の概要
まず、今回のNeuralinkの発表を振り返りましょう。
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