求めるは、"キチガイ"さ 実力診断テスト振り返り(豫風瑠乃)
2. 豫風瑠乃(生まれたてのBaby Love/Juice=Juice)
歌唱力に定評のある豫風瑠乃ちゃんですが、前から危惧されていたリズムの不安定さは修正されていませんでしたね。
また、この曲に挑むにあたって、本来ラストにある紗友希フェイクを前に持って来てアピールしたいと語っていた瑠乃ちゃん。フェイク自体は良かったんですが、そういうオリジナルなことをやるからにはもっとはみ出して、出しゃばって、やり切って欲しかったなと思います。
思い出されるは昨年の山﨑愛生ちゃん。現在はモーニング娘。のメンバーとして活躍しているパンダさんパワーです。
°C-uteの「夢幻クライマックス」を披露したのですが、AメロとBメロをつなぐ間奏が長いということで、そこで得意のアクロバットを披露します。なんて自由な人なんでしょうか。
しかもコケるんです。が、堂々とやり切った顔をするメイちゃん。言葉は汚いですが、本当にキチガイじみています。
その前の年も、得意の英語を歌いたいということでJuice=Juiceの「Wonderful World」のイングリッシュバージョンを歌います。
やっぱりキチガイは何をするか分かりません。でも、何か新しいことをやったり、アピールしたいがためにオリジナルとは違うことをしたりする時には、この意気が大事なのだと思います。
ちなみにメイちゃんは、このどちらもで審査員からの賞を受賞しています。馬鹿になって、頭がおかしくなるくらいまでやり抜いた勲章です。
豫風ちゃんも自身の声量をアピールするためにフェイクをしたい、ワンコーラスしか歌えないから前に持ってきたというところまでは冴えています。ブレインの部分は余裕の合格点です。
でもそこから、もうキチガイじみたことをするんだから、ほんとすごいことをやってやろうという気合が必要だったんじゃないかなと思います。
「私、フェイクやってみました。以上。」じゃあ弱い。おかしいことをやっている覚悟みたいなのが欲しかった。
おかしいことをやっているのに、都合の良い時は一般のまともな人間でいたい。オタクにも、最近そんな人種が増えてきたように思います。そうはならないで欲しいぜ…。
とはいえまだ初参加。リズムも含め、来年以降に期待です。
どっちつかずになる前に、豫風ちゃんなりのキチガイを、来年は見せて欲しいなと思いました。