アスレティックトレーナー(解剖生理学)
内分泌系
内分泌系=ホルモンを指します。内分泌腺にある内分泌細胞から直接血液中に分泌される。内分泌系は7種類
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/73554186/picture_pc_47861988653951b6c38c7dd7b366421a.gif)
内分泌系は7種類
松果体
松果体は第三脳室中央の後上壁にありメラトニンを分泌する。
大きさとしてはあずきと同じ大きさをしています。
メラトニンの作用は夜になると高くなり、明け方は低く24時間周期の日内 リズムをさす
成人になると退行変性をさす脳砂がみられる。
下垂体
下垂体は蝶形骨のトルコ鞍におさまり前葉と後葉になる。
下垂体前葉(腺性下垂体)
下垂体前葉からは6種類のホルモンが分泌される。下垂体前葉の働きは上位にある視床下部の支配を受けて放出ホルモンと抑制ホルモンを分泌している。
成長ホルモン→骨やタンパク質の吸収を促す
プロラクチン→母乳をつくるホルモン
卵胞刺激ホルモン→卵胞の発育促進
黄体形成ホルモン→排卵の誘発
甲状腺刺激ホルモン→甲状腺ホルモンの分泌促進
副腎皮質刺激ホルモン→副腎皮質の分泌機能の促進
後葉(神経性下垂体)
神経性下垂体は、後葉と視床下部をつなげる漏斗からなる。視床下部の視索上核と室傍核を経由して後葉から分泌される。
後葉から分泌されるホルモンは2種類
バソプレッシン(抗利尿ホルモン)→尿量の調節・水の再吸収
オキシトシン→子宮・乳腺の収縮
甲状腺
甲状腺は単層立方上皮の濾胞の集まりで内腔はコロイドで満たされている
コロイドは甲状腺ホルモン=サイロキシンとして分泌されている。作用としては全身の代謝促進。
濾胞の間に傍濾胞細胞があり血中カルシウム濃度を下げるカルシトニンが分泌されている。つまり骨からのカルシウム放出を抑制して骨形成する。
上皮組織
上皮組織は別名副甲状腺ホルモンと言う
副甲状腺ホルモンは甲状腺の後面にあり上下一対合計4個
副甲状腺ホルモンからは血中カルシウム濃度を高めるパラソルモンが分泌される。つまり骨からのカルシウム放出を促進させ骨を破壊する。
他には、腎臓の尿細管におけるカルシウムの再吸収・腎臓におけるビタミンD3の活性を促進することにより、間接的に陽からのカルシウムの吸収を促す。
副腎
副腎は腎臓の上にあり三角形のナポレオンの帽子のぶら下がる1対の器官
副腎は皮質と髄質に分かれる
副腎皮質
副腎皮質は、球状層・束状層・網状層の3層になっている。
糖質コルチコイド(コルチゾール)・電解質コルチコイド(アルドステロン)・男性ホルモン(アンドロゲン)を分泌する
糖質コルチコイド→血糖値上昇・抗炎症作用
電解質コルチコイド→尿細管でナトリウムの再吸収促進
男性ホルモン→男性化の作用に働く
副腎髄質
副腎髄質は神経由来の細胞でクロム親和性細胞とも呼ぶ
カテコールアミンであるアドレナリンやノルアドレナリンを分泌する
ごくわずかのドーパミンも分泌する。
アドレナリン→心筋の収縮力、心拍数を増加させる。
ノルアドレナリン→末梢血管収縮による血圧上昇作用
![](https://assets.st-note.com/img/1646410413414-wuiC6vfrQM.png?width=1200)
膵臓
膵臓から分泌するホルモン膵島=ランゲルハンス島からなる
α細胞は約20%をしめグルカゴンを分泌し、血糖値を上昇させる。
β細胞は約80%占めインスリンを分泌し、血糖値を低下させる。
グルコースの脂肪への変換を促す。・アミノ酸の細胞内への
取り込みを促し、タンパク質の合成を促す。
δ細胞はソマトスタチンを分泌インスリン・グルカゴンの調節
![](https://assets.st-note.com/img/1646411318984-CvxVbErCzt.jpg?width=1200)
性腺
精巣の精細管の間にある間質細胞=ライディヒ細胞から男性ホルモン=テストステロンが分泌される。
卵巣にある胞状卵胞の卵胞膜より卵胞ホルモン=エストロゲンを
黄体ホルモンからは黄体ホルモン=プロゲステロンが分泌される。
妊娠中には胎盤の線毛上皮から性腺刺激ホルモンが分泌される。