”書く”を見つめる

毎日投稿7日目!
今年も残り25日となりました!
風邪をこじらせ鼻水が永遠に出ておりますが、今日も楽しく書いていこうと思います!


■本日は午前中に、ある新聞社記者の方から「文を書くこと」についてのお話しを聴く機会があり、このタイトルを選んだ。

最近同年代の知り合いと話していると、
「デジタル時代で漢字を忘れてしまう」という悩みを聞くことが多々ある。
(教職の授業実践などの板書で困る、、)

これは、どの世代においても言えることかもしれないが、
デジタル時代の今は、デジタル媒体に”打つ”ことが多くなり、紙媒体に”書く”ということが減少した。

漢字を忘れてしまう原因の一つに”書く”ことの減少があると考えられる。

大学生の60%近くがSNSを2時間以上見ているという調査がある。
SNSでは自分の言葉を文字にすることは多い。
特に若者の多くが使用するLINEや X(旧Twitter)は、文字を主とするSNSであり、文字離れということではなさそうだ。

しかし、LINEにしてもX(旧Twitter)にしても、ひらがなを打つと漢字の変換を勝手に行ってくれる。
ましてや、よく使う言葉が先に変換欄に表示される仕組みになっており、考える手間を省いてくれるようになっている。

これらが、若者の漢字忘れの原因の一つだと考える。

インターネットが普及されるまでは、文字を紙媒体に”書く”ことが相手に何かを伝える手段だった。
手紙や年賀状などがその最たる例だ。

当然ながら紙媒体に”書く”際に、自動変換機能などあるわけもなく、1から100まですべてを手書きすることが必要だ。
そのため、わからない漢字があれば、辞書などで調べながら書いていくことになる。

この労力の有無が、漢字の忘却の有無に関わっているのではないだろうか。


■昔から日本人は、短歌や書道など文字を”書く”ことを重要にしてきた。

デジタル時代の便利さを経験してしまった我々は、もうデジタルから離れられなくなってしまった。

しかし、だからこそ「文字を”書く”こと」に価値がある。

LINEのメッセージよりも手紙をもらった方がうれしい。
同じ「お誕生日おめでとう」の文章でも手書きの手紙をもらった方が嬉しい。
それは、字が綺麗か汚いかではなく、デジタル社会では労力、手間だとされる「文字を”書く”」という非日常にあると考える。

便利な時代だからこそ、”ムダ””非合理的”なことが重要なのかもしれない。

年賀状も日本の重要な文化の一つだと思う。
今、年賀状を書く若者はほぼいないのではないのだろうか。

LINEで「あけおめ」「ことよろ」と”打つ”のではなく、
年賀状を通して労力と手間をかけ、”書く”ことで想いを伝えてみてもいいのかもしれない。


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