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ベナンでホームスティしてみたら、こんな発見があった!

一人でも多くの農家さんの自立を促すために、ベナンで野菜配達ビジネスをしている綿貫大地です。

*この記事は、JICA青年海外協力隊(2017年10月〜2019年9月)時に投稿した記事を再掲したものです

体験シリーズ第2弾です!ベナンのある家庭に約3週間ホームスティしてきました!!

といっても、ホームスティは最初からJICAから予定されていたプログラムです。ただ、2週間から1か月間など、期間は国によって異なります。

今回ホームスティしたのはこの家庭

コトヌー(ベナン最大の都市)から車で30分ほどにあるアボメカラビィという街に住んでいる母子家庭です。

ベナンを縦断する国道沿いに小さなお店を経営しています。

ベナンを縦断する国道
この並びにお店があります

お店の中はこんなかんじ

日用品から食料品、携帯電話のクレジット(ベナンは使う分だけのプリペイド式が多い)も購入できます。

このホームスティは、私にとって、とても有意義でした。

派遣前研修で繰り返し重要性を指摘された”Emicな視点(内部の人々から見ている視点)”

まさにそれを体感できる貴重な機会だと気づいてから、ゲストではなく家族の一員になったつもりで、一日の大半を家族と過ごしていました。

さらに、家族との人間関係を構築できてから、この家族の生活やお店の情報を調査していました。

主に行ったことが下記3つ

系譜図作成


この家族の家系図をここに載せることはしませんが、やってみると意外な事実が発覚しました。

いつも面倒見てくれていたお兄ちゃん(上の写真で一番左)は、お母さんの子供じゃなかった!!

このお母さんは亡くなったお父さんの第2夫人で、お兄ちゃんは第1夫人の息子だったのです。

たしかに夕食後にはどこかに行くし、毎日いるわけじゃない。なによりお母さんとお兄ちゃんとの間にはビミョーな空気感があるな~と感じていました。

でもある晩にお母さんはこう言ってました。

「私が産んだわけじゃないけど彼は私の息子。これからもずっと」

一夫多妻がいまだに存在するベナンでは、核家族は珍しく、甥や姪、もしくは今回のように第2夫人の子供も一緒に住んでいるケースはよくあります。

POSデータ収集


店番をしている際に、以下の項目について調査していいました。

  • 成年 or 未成年

  • 性別

  • 購入商品

  • 時間帯

最終的に50件以上、データ収集できました。もちろん実際の在庫管理などに活かせるほど、データを精査できていませんが、見えてきたことがいくつかあります。

・大半の顧客がリピート顧客。多くの顧客が近くに住んでいる
・携帯電話のプリペイド購入は少額から(約20円分を購入する顧客が多い)
・夕食を準備する時間帯になると、その日に使う分だけの調味料を購入する顧客が増える

家族の一日のタイムスケジュール


1日をどのようなスケジュールで過ごしているのか調査しました。

まずは、写真家見習いで、ほぼ毎日夕食を作っている長女のタイムスケジュール

次に中学校に通う三女のタイムスケジュール

注目なのが、17時以降。この家庭では、子供たちが学校から帰ってきた後、おやつがでます。それも、けっこうなボリュームの。

そして宿題を終えて、22時にやっと夕食。夕食が21時や22時なのは、ベナンでは一般的。

宿題をやりながら寝落ちしている子供たちを毎日のように見てました。

夕食をもっと早くして、早めに寝ればいいのにな~と思っていましたが、夕食準備に1時間半から2時間かかってしまうベナンの台所事情だと仕方がないのかもしれません。

ちなみにこれが、この家の台所。炭を使って調理します。台所には電気がありませんでした。

こういった環境の影響で、日本と比べて遅い夕食時間になっているのかな~と感じました。また、昼食の休憩を2時間取るのも特徴的ですね。

それでは~

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