【閲覧注意!!】ベナンで豚の丸焼き食べてみた~
一人でも多くの農家さんの自立を促すために、ベナンで野菜配達ビジネスをしている綿貫大地です。
*この記事は、JICA海外協力隊(2017年10月〜2019年9月)時に投稿した記事を再掲したものです
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今回は体験談シリーズ第5弾です!
先輩隊員たつさんの誕生日ということで、彼の生徒が企画してくれたこのイベント?『豚の丸焼きを食べよう』にお邪魔しました。(イベント名は適当につけちゃいましたw)
タイトルでは“丸焼き”と書いていますが、皆様が想像する丸焼きを実際にしたわけではありません
ただ屠殺⇒血抜き⇒皮剥ぎ⇒解体⇒洗浄⇒調理を体験しました(厳密に言うと、作業を見守ってましたw)
内臓や骨などの写真を載せるので、そういうのが苦手な方は見ない方がいいです
いただきます
「いつも食べる前に何か言ってるけど、どういう意味なの?」外国人の友人から言われて、改めていただきますという言葉を調べた経験があります。
”いただきます”を改めて調べてみると。
私の命にさせていただきます。重い言葉ですね。。。
今回の経験で言葉の重みが一層増したような気がします。
それでは順を追って紹介していきます。
屠殺&血抜き
写真では伝わらないのですが、豚さんもまるでこれから起こることがわかっているように、鳴き声がすごい。
鳴き声というか悲鳴ですね。ベナン人は全く躊躇なく、終始手際よく作業してました。
本当にたくましい。
喉にナイフを刺して血抜きをします。血が出ている間も鳴き声は止みません。
血抜きは生きている間に行います。後で調べてわかったのですが、血を残らず取るためだそうです。
あまりの光景に、自分もたつさんも、この時点では食欲なんてものはまるでなし。
皮剥ぎ
豚さんがお亡くなりになられた後、皮剥ぎをしていきます。熱湯をかけて皮をひたすら剥いていきます。
この作業にかなりの時間を費やします。細部まできれいに剥いでいくので、完了するまで1時間半から2時間ぐらいかな。
解体
まずは解体前にしかっり洗います。普通に洗剤で。
そして、おなかから一気に切り裂いていきます。
きれいに血抜きされている様子。
完全に解体される状態になると、人間ふしぎなものでこれは“食べ物だ”という意識が芽生えてきます。
下の写真の彼は内臓処理担当。
小腸大腸からはいろいろなものがお目見え。。その中でも衝撃を受けたのが、寄生虫(衝撃的な画なので写真ではアップしません)。
やっぱりいるんだな~という思う一方で、自分もたつさんもこの日のうちで最も食欲が失せた瞬間でした。。。
調理
そんなか弱き日本男児の気持ちとは裏腹に、ベナンの屈強な若者たちの作業は続きます。
しっかりと水で洗浄したのち、細かく切り刻み、コンソメと塩で味付け。それをいったん茹でます。
はい、この時は完全に“うまそう、食いたい!”ってなってました。人間、本当に不思議なものですね。。
最後に油で揚げて完成。(最終的に食する様子は、充電が切れて写真撮れませんでした)
朝の10時ごろから作業を開始して、最終的に食べたのが午後5時ごろだったかな。
殺される前の豚の鳴き声や、腸にたまっていた排せつ物の悪臭、そしてなんといっても寄生虫、、“食べる気なんか全くおきねー”と思わせる光景が何度もありましたが、そこからが人間のすごいところ。
いざ目の前に出されると(調理されているときから)、早く食べたい!という気持ちになります。
味もやわらかいお肉でとても美味しかったです。
こういった工程や食材があって初めて口にすることができるという感謝の気持ちがうまれました。
さらに、こういった工程を小さい頃から、まさに“生きていくために”してきたベナン人はやっぱりすごいな~と感じた一日でした。
最後まで読んでくださった方、本日の晩御飯のいただきますの前に一瞬でも、いただきますの意味を思い出してくださったら嬉しい限りです。
それでは。
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