#4miss you/Mr.Children New Album ファーストインプレッションレビュー前編
こんにちは
今回は10月4日に発売されたMr.Childrenのニューアルバム「miss you」のファーストインプレッション記事前編です
時間が経たないうちに、初めて聴いた感覚をもとに感想を書いていこうと思います
今回発売されたmiss youはMr.Children21枚目のアルバムで、史上初の収録曲すべてが新曲で構成されています。
売り上げも好調のようで、10月2日~4日の時点で12万枚売り上げているようです。
I MISS YOU
まずは記念すべき1曲目、アルバムタイトルも冠する「I MISS YOU」
今回のアルバムは「懐かしさ・温かさ」と「30周年を超えたミスチル」の2つの要素が大部分を占めているように感じました。
桜井さんらMr.Childrenが活動を開始した1998年の時には「10年くらい続けばいいかな」なんて想像していたのでしょうか。
それからさらに20年も活動をし続け、こうして今も最前線で活動をされています。
その中で幾度となく悩み試してこのアルバムが完成しているのだという感動と共に、Mr.Childrenでさえ「何を訴えたいのか」「何のために活動しているのか」わからなくなる時もあったのだとこの曲から伝わってきます。
Fifty's map~おとなの地図
2曲目は事前にMVが公開され、「くるみ」との共通点からSNSでトレンド入りするほど話題になった「Fifty's map~おとなの地図」
この曲はまさに50代を迎えたメンバー、そしてミスチルを聴く同世代に向けられた曲だと感じました。
ただ私のような50代ではない世代に向けても意味が見出せるように、
「日々の営みの中で色んなことがあるけど、今日という日を精一杯生きよう」というメッセージを私は感じ取りました。
青いリンゴ
個人的にイントロのリズム、メロディが1番好きな曲です。
ハイテンションな曲でもなく、底抜けに明るい歌詞でもないですが、なんとなく元気づけられる雰囲気の曲です。
歌詞を取り上げるnoteなのでそこに注目したいのも山々ですが、長くなりすぎてしまうのでメロディに関することもいくつか…
小気味いいリズムが特徴のこの曲ですが、
歌詞が終わった後の一瞬の間。あの間がイントロアウトロで流れるメロディを引き立てる大切な間。もしライブで披露されたら意外とあの間が会場全体を感動させるんじゃないかなって思っています。
Are you sleeping well without me?
前向きな曲が続きましたが一転して暗めの失恋ソングです。
失恋して直後の最も落ち込む時間を切り取った歌詞が特徴です。
「Are you sleeping well without me?」
「あなたは私がいなくてもよく眠れているの?」
という意味のタイトル、歌詞ですが、AメロBメロを聴くと
「よく眠れていないのは歌ってる本人なのでは!?」と思うような歌詞です。
「エチュード」とはフランス語で「練習」という意味で、普段から弾きなれているはずの簡単な曲さえも間違えてしまう、お気に入りのシャツを着ていたのにコーヒーを溢してしまう、「心ここに在らず」な状況が表現されています。
LOST
5曲目は開放的なメロディと引き換えに暗い歌詞を歌う「LOST」です。
きっと物事のすべてには「光」と「闇」が紙一重で存在していて、人生にも立ち尽くすしかない日が必ずある。「良い事ばかりじゃないよなぁ」ってことを考えながら聴いていました。
アート=神の見えざる手
本アルバム1番の問題児が登場です。
歌詞カードをお持ちの方はぜひもう1度開いてみてほしいのですが、まず文字数の多さに驚きです。ミスチルでは珍しいラップ調なので当たり前かもしれませんが、最多文字数なんじゃないかなって思いました。
歌詞の内容は「告白」「社会風刺」「エロティシズム」「狂気」など桜井さんの守備範囲の広さが感じられます。
勝手にですが、この曲は桜井さんが『バットマン』のジョーカーの恰好をしてステージを大きく使って歌う様子を想像しました。最後は大きく手を広げて
「僕のアートは完成致します」
で暗転です(笑)
なんとも中毒性の高い曲です。最も好きなところは2番に入って「僕」が過去のトラウマを話す場面で、それまでの強気な声色から一気に弱々しい声色に変わって狂気じみた過去を話していく姿が想像できるのが良いです。
雨の日のパレード
1曲前から180度雰囲気が変わって「雨の日のパレード」です。
サビのオクターブユニゾンが特徴のこの曲ですが、「雨」というマイナスな要素もミスチルにかかればプラスの出来事に変わります。
他の部分は割愛しますが、このように雨が降ったってそれで風邪をひいたって、そんな日でも「見上げればRainbow」が表すように素敵な日にできると予感させてくれる曲です。
このnoteを書いていて気づきましたが、1番Aメロのこの部分は桜井さん自身のことを言っているのではないかとも思いました。
多くの失恋ソングを生み出してきたMr.Children、失恋ソングに関わらず「雨」の表現が多いのもMr.Childrenの特徴の一つです。
分かりやすい例でいえば「抱きしめたい」
「どこかのオッサン」=「桜井和寿」だとすると、風邪をひいても後になって素敵な笑い話になるように、数々の悲しい別れは美談色に染まる、ということを意味しているのではないかと考えました。
前編は以上となります!
後編はこちらからどうぞ!