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絶景と盲目。

おはようございます。

ある人にとって見慣れた景色も、別の誰かにとっては見たいと憧れ続けた絶景だったりします。

見えている景色は全く同じでも、それをどう見るかでそこから得るものは、大きく異なります。
最初はその景色に感動していた人も、いつしか見る事に慣れ、そのありがたさや尊さやそこに至るまでの苦労を忘れ、自分の手柄と才能を自画自賛し、目が曇って行く。
他の言葉に言い換えれば、「感謝を忘れてゆく」。

その観点に立つと、見飽きるほどその景色がありふれている日常にいる事がどんなに幸せな事かにも気づくでしょう。
現状の困難によって疲弊して心が俯き、かつて持っていた澄んだ目は曇り、かつて持っていた志は風化して塵に還ろうとしている。

そんな時見つめるべきは遠くに霞んだ目的地ではなく、今見えなくなってしまっている、自分の置かれた状況です。
何も、現状に満足しろという話ではありません。
今貴方が置かれた現状は、戦うのに不利なぐらつく足場ではなく、誰かにとっては震えるほど欲しいと願った理想的な舞台なのかも知れないのです。
その地の利やそこに至るまでに得たものを忘れ、苦しい戦いを強いられていませんか?
今ある武器とこれまで如何に戦ったかを思い返して貴方らしい戦い方を見出しましょう。

ひょっとすると、そこは貴方の戦場ではないかも知れない。より貴方に相応しい戦いがあるかもという可能性も生まれます。あるいは今置かれた戦場こそ貴方の為に用意された命を賭するべき大舞台であると気づけるかも知れません。

それとも、戦場などではなく守るべき自分の居場所ではないですか?
その景色を如何に見るか、それを選ぶのは貴方自身の心の有り様次第。
ゆっくりと、澄んだ目で今一度、見回してみましょう。
そこから見える景色にある美しさを。

良い1日を。


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