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自己肯定と他者否定。

おはようございます。

自己を肯定するあまり、他者を否定をする人をたまに見かけます。
「自分はこんなにすごい」
「自分は他の人とは違って特別だ」
「こんな特別な自分の思い通りにならないのは周囲が愚かだからだ」
「自分の考えだけが正解で他者は間違っている」
これはむしろ自信のなさの表れではないでしょうか?

対話とは、どちらか一方の正しさを決めるものではなく、互いの考えを持ち寄る事で、より真理に近付いた思考に至る行為です。
勝ち負けという表面的でその場凌ぎの関係性しか作れない人は、自分の理解できる程度での優位性を確認しているに過ぎず、その瑣末な結果を喜ぶばかりで周囲との調和を生み出す事が出来ずに独りよがりに陥りがちです。

他者を巻き込み、自分一人の力では到達し得ない様な大きな力を生み出す事こそが私たちの持つ特別な能力です。
それは共感や理解から生まれるもので、力の優劣や誇示から作り出されるものではありません。
幼稚な競争を繰り返した結果、分かりやすくて刹那的な快楽にぼれる事でしか生きている実感を持てなくなっていませんか?

相手の考えの良い所と足りない所の両方を自分の考えで包み込み、互いの認識をより高い次元に引き上げる事が出来れば、自己を肯定するだけでは辿り着けない新しい観点がに至ります。
肯定する自己も否定する他者も無い、より高次元での相互理解と共存が生み出す、より先進的で賢明な思考は、これまでの考え方を根本から揺るがす可能性もあります。
今の自分が全てではありません。現状に固執するのでは無く、より高みを目指す為に自己をも否定する勇気を持つ人こそ、真の意味で「賢い人」だと思います。

良い1日を。

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