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羊をめぐる冒険とダンスダンスダンスについて

読みました。久しぶりの村上春樹です。ここまでのところ、ダンス〜の初め20%くらいまで読みました。気づいたところをまとめていきます。ネタバレを元にした内容なので、まだ読んでいない人は気をつけてください。

主人公について
・女性。
やはり節目、物語が大きく動くタイミングではその存在がある。2種類の女性が登場する。1つ目は最近関係を持っていた相手。主人公がその人を思い出すことによってストーリーの中に登場する。誰か話す存在が欲しい時に電話したりや、夢に出てきたりするが、実際に登場することはない。2つ目はその時点で関係を持っている相手。知り合い始めた時には1つ目も出てくるが、関係が深くなり始めると2つ目のみとなる。登場頻度の回数でその女性の大きさを表している。
・仕事。
ダンス〜に突入してから仕事の話をする頻度が高くなる。しばしば、資本主義を皮肉り始める。自身の仕事を「文化的な雪掻き」と呼ぶ。そこまで重要度が高い仕事ではないが、誰かを必要とする仕事であり、言い換えると、自分がやらなくても代わりはいる。

名前
・基本的に登場人物には名前がない。主人公の名前も、以前の結婚相手の名前も、会社を共に経営するビジネスパートナーの名前も出てこない。名前がある登場人物もあるが、そこには生死が関わっている。「ねずみ」と呼ばれる親友は死んだ。
「いわし」と呼ばれる猫も死んだ。ガールフレンドは死んだ後に「キキ」と呼ばれ始めた。と思ったが、ガールフレンドは死んでいない。名前と生死の関係に規則性を見出そうとしたのは間違いだった。もしかしたらダンス〜のこれからのストーリーの中で死ぬのかもしれないが、違う視点から関連性を見つけるのが良さそうだ。

時代背景

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