【青春之音】02_oasis(オアシス) 〜ただただ、くそカッコいい。〜
こんにちは、Suzumuraです。
今回はイギリスのロックバンド、"oasis(オアシス)"を紹介したいと思います。
大学生の頃、私にはひとつ年上の彼女がいた。
彼女は留学経験からか独特の魅力があり、うっすら色褪せたDieselのデニムとラフなポニーテールがよく似合う、周囲の誰もが憧れる存在だった。
そんな彼女が大好きだったバンド、" oasis(オアシス)"。
居酒屋でのアルバイトを終え、朝方まで働いた後のナチュラルハイ状態になったバイト仲間たちとカラオケに行くのが常だった。
行きつけの古びた狭いカラオケBOX。
大人ぶった酒とタバコの匂いが漂うなか、彼女はいつも手を後ろに組み、時に楽しそうに、時にダルそうに、自由気ままに歌っていた。
そして、その姿を誰にも気付かれないように見守るのが、私のささやかな幸せだった。
当時の私は洋楽にあまり詳しくなく、彼女のその独特な歌い方が、実はoasisのボーカリスト、リアム・ギャラガーのモノマネだったと気付いたのは、めでたく彼女と交際を始めてからしばらく経ってのことだった。
そんな彼女の影響で、いつの間にか私もoasisの音楽に心を奪われていった。
oasisの数ある楽曲の中でも、" Morning Glory "が私のお気に入りだ。
あのイントロを聴くと、どんなに疲れていても気分が高揚する。
彼女がいちばん好きだったのはoasisのアンセム、" Don't Look Back in Anger "。
まるで兄が歌っている間の弟の退屈さを代弁するかのように、カラオケで後ろ手に手を組みながらこの曲を歌う彼女の姿が愛おしかった。
" Stand by me "や"Whatever"も私の心に深く刻まれた名曲だ。
ある日、彼女は私に電話で唐突に別れを告げた。
それ以来、彼女とは一度も会っていない。
その別れはあまりにも突然で、私はしばらくの間、茫然自失の日々を送った。
いま思うと、当時の私があまりにも幼かったのだろう。
しかし、うっすら気付いていたこともある。
彼女の心の奥底にある以前の恋人への消えぬ想い。
彼に憧れて聴き始めたoasis。
そして。
彼女に憧れて聴き始めたoasis。
世界にはさまざまな"oasisが"ある。
oasis、再結成。
今回は以上になります。
では、また!
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