【夫婦関係】味見してからにしてよ!
皆さんはどんな味付けが好きだろうか?
「家庭の味」という言葉が示すように、私たちの味の好みは生まれ育った環境に大きく影響されるようで、私は親に似て濃い目の味付けが好きだ。
一方で、彼女の「家庭の味」がどのようなものだったかは詳しく知らないが、健康意識の高い彼女はかなりの薄味を好む。
いま思えばぜいたくな話なのだが、結婚当初の私は彼女が作ってくれる料理の味付けに物足りなさを感じていた。
特に味噌汁はまるで「味噌色のついたお湯」のようで、濃い味付けが好きな私にとってはほとんど無味に感じられた。
いつしか私は、彼女が作ってくれた料理に醤油や塩などの調味料を加えることが習慣になっていた。
結婚生活にも慣れてきたある日、私は彼女が用意してくれた料理に箸もつけずに条件反射的に醤油をかけたことがある。
その瞬間、彼女は「醤油は味見してからにしてよ!」と激怒し、すべての料理を下げてしまった。
私はただ茫然とするしかなかった。
後から知ったことだが、彼女は私との味覚の違いを気にして、試しに料理の味付けをすこし濃くしてくれていたらしい。
無神経な一滴の醤油が彼女の怒りを燃え上がらせてしまい、「しばらく」の間、彼女は料理を作ってくれなくなってしまった。
なお、「しばらく」とはとてもあいまいな表現だが、具体的な期間はどうか聞かないでほしい。
【今回の教訓】調味料は味見してから使うこと。
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