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C56 26号機 幻の逆転機?①


ついこの間まで酷暑だった気がしたのに、一気に寒くなりましたね…。一年ってホントあっという間に過ぎていきますね…。
(年取ると尚更)


さて、今回も私個人が収蔵している鉄道省の内部資料の一部を紹介したいと思います。

今回のテーマは蒸気機関車の逆転機についてです
蒸気機関車の前進・後退の切り替え、シリンダーへの蒸気の供給量の調整を行う重要な部分の一つです。

逆転機といっても逆転棒を動かす方式は色々種類があり、古典蒸気に多いてこ式逆転機や国鉄制式蒸気で一般的なネジ式、圧縮空気でシリンダーを動かして作動させる動力逆転機というものがあり、蒸気機関車メカニズム解説書などでは主にこの三種類が紹介されています。

(C55運転席)写真下部の持ち手の付いたハンドルが
ネジ式逆転機ハンドル
(C53運転席)速度計左側にあるのが
動力逆転機の操作レバー、テコ式も似たようなレバーを用いる


アルコ式動力逆転機(C53)


滑り子式動力逆転機(C62)

ではこの3つ以外にも国鉄制式蒸気機関車に採用(試験採用ですが)された4つ目の逆転機をご存じでしょうか?


では、今回の鉄道省の資料を順に見てみましょう。
昭和11年「ウォーム式逆転機使用成績供覧ノ件」
鉄道省立案用紙を使用した名鉄局の報告書の供覧通知です。

「ウォーム式逆転機使用成績供覧ノ件」
昭和11年 鉄道省 (だい鉄収蔵資料)

話が脱線しますが、前回まで書いていた「重見式給水加熱器」の報告書で使われていた立案用紙のフォームと少し様式が変わっていますね。
↓まだ見ていない方はコチラ

さて、本題に戻りますが、上の資料に「ウォーム式逆転機」と言う聞き慣れない逆転機の名前が出て来ました。ウォーム式逆転機とは一体どういったモノだったのか?試験行なった経緯とは?



次回に引っ張りま〜す。

それでは今回はココまで。

だい鉄

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