北アルプス縦走6泊7日(後編)
Day 4
薬師平キャンプ場〜薬師沢〜雲ノ平
距離:9.8km 累積標高▲801m▼529m
朝4:30頃出発
今日は予約していた雲ノ平キャンプ場迄
何でこんなに早出したかと言うと、
限定5食の雲ノ平のハンバーガー🍔
食堂が始まる時間に着こうと言う計画笑
霧雨の中、薬師沢へ向かう
小屋でサイダーを買って行動食をモグモグ
しながら、これからの急登に備える。
この吊り橋、渡ったらいきなり梯子で河岸迄降ります笑
そこから程なくして分岐へ…
分岐からいきなりまた梯子!!笑
そこから永遠に続くかのようなツルツル岩
ゾーンの急登🤣
2人程抜かれつつ、ひたすら無心で登るw
結構な人数の方が降りて来られていて、ちょっとびっくりした。(多分10人以上いた。すれ違う度にしっかりと声掛け挨拶)
登り続ける事2時間…
や、やっと、木道が!!樹林帯を抜けた!!
また、結構な木道を歩くとアラスカ庭園が!
黒部の山賊達が名付けたオシャレな名前!
(アラスカにも行ってみたい)
その後奥日本庭園を通り過ぎ、黙々とハンバーガー()に向かって歩みを進める…
あと少し、あと少しと進むと、、
あ!見えてきた!憧れの小屋が!
9:58に雲ノ平山荘到着!!
テント場の受付を済ませ、ハンバーガーが残ってるか聞く…残ってる!!😍🙌ヤッター(心の声)
早速小屋の中の食堂で注文して、待つこと暫く
番号を呼ばれて受け取る🤤
下界の価格の2倍はするけど、こんな秘境でこのクオリティのハンバーガー食べれるとか、もう感動よね笑
頑張った分美味しさも上乗せされて最高でした!✨
食べ終わってから、少し休憩してキャンプ場へ
テントを設営しに向かう。(CT25分笑)
テント1名:2,000円
雲ノ平キャンプ場は池が出来るくらいだから、水捌けがあまり良くなくて水溜まりが多かった。出来るだけいい場所を選び設営!
水場はテント場の上の方に
そのまま飲める状態でじゃんじゃん出てた
やっぱり早出早着は場所選びが出来る分有利だよね笑
雨が降り出す前にスイス庭園へ散歩しに行く。
少し撮影してたら雨が…☂️
テントへ戻って本読んだりしながら、時間を潰していると、テントの中に水が!!!
油断しててバスタブの高さ調整を手抜きしていたところから水が流れ込んでいた😇
一生懸命排水して、濡れてた服やタオルでふくもテント内の1/3濡れる😭
事前に濡れたらいけない物は、ちゃんとスタッフサックに入れたり、ビビィ等の結露対策はしていたので、何とか大事には至らずに済んだ🙌
気を取り直し晩御飯を食べていると夕方
雨が止み、ちょっと焼けてきた!
一瞬の自然のドラマを観て、就寝
夜の間ずっと雨が降り続き、遠くで雷がゴロゴロと鳴る。。(こっち来ないでと祈りながら寝る)
意外と爆睡出来て()、朝を迎える...晴れた!
Day 5
雲ノ平〜鷲羽岳〜三俣山荘〜三俣蓮華岳〜双六岳〜双六小屋
距離:11.2km 累積標高▲1,103m▼1,120m
朝6:00出発
祖父岳からワリモ岳、鷲羽岳を登頂し三俣山荘へ
昨夜雨で濡れた事もあり、色々リセットしたく三俣山荘で双六小屋へ小屋泊予約の電話をする。
無事に泊まれることとなり、食堂でカレーとコーヒーを頂く🍛☕️
しっかり休憩して三俣蓮華岳へ
三俣蓮華から黒部五郎、三俣山荘まで眺め(鷲羽岳はガスのまま笑)
そのまま、快適な双六までの稜線を歩く、巻道より稜線を選択して大正解だったなー
ここが天空の滑走路かー
少し待って見たものの、槍ヶ岳は雲の中笑
また来いよって事だろうな
潔く諦め、双六小屋へ
受付して荷物を置いて、濡れた服とかを乾燥室で乾かしつつ、テントを持って外へ
濡れたテントを乾かしながら、ベンチで休憩しつつ夕食迄時間を潰す。
天気が好転してきたので、翌日は槍ヶ岳へ行く事にする!(結果的に予定通り)
小屋のご飯って本当に沁みる...
山の上で天ぷらとか贅沢🤤
ここで朝日岳から来たテント泊縦走中
の千葉の女の子(この後大キレットからジャンダルム経由で西穂高迄行ってた、凄すぎ)と
ドイツから全部小屋泊でこれから2週間かけて逆に朝日岳へ向かう女性がいてビビる笑
お金があったら小屋泊ばっかりしたい笑
お布団も気持ち良すぎる
暑いくらいだった笑
そのまま就寝
Day 6
双六小屋〜槍ヶ岳〜槍平小屋
距離:10km 累積標高▲942m▼1,502m
朝4時に小屋を出発
いよいよ西鎌尾根から槍ヶ岳へ
樅沢岳迄一気に登り少し行ったところで明るくなって来た。
同じく双六小屋から来たカメラ撮影に来たおじさんと一緒に並んで撮影。
おじさんはこの後また小屋に戻るらしい。
槍ヶ岳に行かないと行けないので、お先に失礼し進む。
序盤は気持ちいい稜線、だんだんと岩稜帯になり鎖が出てくる。
慎重にクリアして千丈(沢)乗越に到着。
少し休憩し、ガスに包まれた槍ヶ岳へ向かう。
また無心で約1時間登り続ける...抜けるガスの中から小屋と槍ヶ岳が!!
小屋で腹ごしらえして、ヘルメット装着し槍ヶ岳へ!!
登山者は少なく、前のおじさんが途中下山ルートに登って行きそうになってたので、声を掛け登りルートに修正してあげる。
登り始めると夢中になって、いつも間にか最後の梯子を登りきり登頂!
祠にお賽銭をあげて、登頂のお礼と下山の無事を祈る。
サクッと小屋迄降りて、また少し小屋でホットチャイを飲んで休憩し、槍平小屋に向けてまた来た道を降りる。
千丈乗越ですれ違ったトレランのペアの方が槍平最後の水場付近でオコジョを見たと言われ、長い長い下り道を降りて、向かうもいなかった🥹
だんだん気温が高くなり、暑くなってくる...そうこうしているうちに槍平小屋に到着
お昼ご飯が13時30分迄だったがギリギリ間に合い、焼きそばとコーラを頂く。
休憩しながら、何となくもうこの旅が終わるのかーと寂しくなる。
テント1名:2,000円
水場(洗面台蛇口×2)は豊富だが、川には水が無いので少し下った沢迄行き足を冷やす。
痛いくらい冷たくて気持ちいい🤤
次第にガスがかかり始めてきた。
最後の晩御飯食べて休憩
トイレに行く度に気合いを入れる笑
綺麗なんだけど、目に来る位のスメル笑
(トイレあるだけ非常に有難いんだけど)
いよいよ最後の就寝
Day 7
槍平小屋〜新穂高
距離:9.9km 累積標高▲83m ▼978m
最終日の朝、あとは新穂高まで行くだけ
なんだけど、10kmぐらいある笑
バスの時間と9時からの温泉入りたいので6時過ぎに出発。
ひたすら下る。
もう頭の中は温泉モード笑
いち早くスッキリしたい!
綺麗な風景も樹林帯なので目にもくれず歩く。
途中で丸太を使った椅子に顔がかいてる兄弟達がお出迎え笑
三兄弟と向かい側に双子の全部で5個あり全部顔になってた笑
ちょっとほっこり☺️
最後の砂防ダムがある白出沢を渡って林道にでる。
ここからは広い林道をゆるゆると歩くと
10時頃に新穂高に到着!長かったような短かったような...
...なんて、感傷に浸る前に中崎山荘で待ちに待ったお風呂!!何せ1週間ぶり!!笑
シャンプー泡立たん過ぎて、4回洗った笑
一番風呂?誰も居ない!
湯の花がしっかり咲いてる湯船に浸かり寝そうになる笑
やっと人間に戻った感じ笑
入浴:900円
食堂でご飯(朴葉みそ定食)を食べ、
バス停で待ってると、太郎平の夕陽撮ってた時に会ったお兄さんに声をかけられる。
黒部五郎小屋に知り合いが働いていて、黒部経由で降りて来たんだとか、こういうのもまた醍醐味だなぁと思いつつバスに乗り高山駅へ、
すると改札付近に人だかりが...
嫌な予感がする...
倒木の影響で遅延してる!
昼過ぎに着いたのに買えたチケットは
17時10分発...
ロッカーに荷物置いて観光も少し考えたけど、西口側にあるマクドナルドで調べてたらいつの間にか時間も少なくなってたのでそのまま居座る()
駅に戻り、相変わらず人だかりの中(名古屋行きの混雑がエグかった)無事に特急ひだに乗る。
富山で電鉄富山に乗り換えて20時半過ぎ立山駅に戻りに車を回収。
お腹が空いてたので一旦富山市内で晩御飯
そのまま道の駅で車中泊して翌日にコインランドリーで洗濯しつつ朝ごはんを食べて下道で帰路に...帰ってからはテントとか大物と一緒にシャワー浴びながら休む...予備日用意してて良かった笑
家に帰るまでが登山なのでこれにて終了
また、こんな旅したいな
既に山欠気味...笑
~完~
参考になるかは分かりませんが、最後にこの旅で準備した主な道具を紹介...後編
○クッカー類
今回クッカーの構成としては、ドライフード+飲み物またはスープの内容だったので
・Jindaiji Mountain WorksのULクッカー
「ヒルビリーポット550」
尾西のドライフードとかは160ml
とかだけど、スモールツイストとか300ml
必要なのでこのサイズが必要
残りは飲み物に
・VIVAHDE 「山のうつわCUP」
デザインでもある模様?で容量がわかるので
非常に便利で可愛いやつ
・SULUK 46 「Miksa Pot Lifter」
カナダのメーカーで昔、個人輸入したやつ
カップにそのままつけれる小さくて便利な
相棒です。
今だとMoonlightgearで取り扱いしてます
・EVERNEW 「PANTAPAS / 570」
写真では山のうつわの下にいますが、
小皿にもなるしフライパン替わりにもなる
便利アイテム
・SOLA TITANIUMGEAR Super Table #1
ソラチタニウムギア スーパーテーブル #1
テーブルは何せ薄くて軽くて丈夫なので
こちらにしました。
・プリムス PRIMUS
ウルトラ・スパイダーストーブII
ガスに直接付けるタイプと一瞬悩みましたが
分離型に、通常のタイプだと風防も大きく
なるし安定も悪いので風とかテント場の状況
が不安定なアルプスには安全第一でこちらを
選びました。
今はⅢが出てます笑
○ウェア関係
この旅でのアルプスの気温は最低9℃前後でしたが、日中の日が差す時間は暑く日が隠れ風が吹くと寒くなるような環境
・OMM(OriginalMountainMarathon)
「Core Tee」
インナーはずっとコレを着用
テント場に着いては洗い、着てたら乾くし
汗でびっしょりだったのにいつも間にか大体
乾いてて上からシャツ等羽織れば汗冷えは
無かった。
・OMM(OriginalMountainMarathon)
「Core Boxer」
インナーパンツもこちらにシャツと同じく
こちらも快調でした。おすすめ。
・STATIC MERCED RIVER L/S SHIRTS
マーセドリバー LS シャツ
こちらも汗のベタつきを感じる事が少なく
軽く速乾性が高くて重宝した
・迷迭香 NYLON HARVEST TRAINER
基本的にロングパンツ派なのでこちらを
チョイス。白馬岳の山行時にデビューさせ
履き心地とか裾のチャックとか地味だけど
オシャレだけでなく、使い勝手が良くて
お気に入り
色違いが欲しくなってます笑
・MOONLIGHTGEAR
MOONLIGHTGEAR Slow Tide Shorts
ムーンライトギア スロータイドショーツ
テント場での着替えとしてと、今回テント
浸水事件後に こちらに履き替え使用
ショーツも山だと気持ちいいね←
・インナーファクト ラミー靴下
「五本指 ショート丈(くるぶし丈)」
「足袋型 ショート丈(くるぶし丈)」
どちらも履いた感想としてはラミー靴下の
濡れの強さは実感出来たが、5本指の方が
擦れ感は全くなく足袋型の方が動く感じ
だった。個人によってこの辺は変わると
思います。雨濡れによるマメ等のトラブルは
靴の速乾性に加えて靴下の速乾性も伴って
全く無かった。素晴らしい。
臭いに関しては弱め笑
こまめに洗うといいと思います。
個人的に肌に直接触れるインナーに関しては
長期縦走だと余計にオシャレより機能性を重視した方が幸せかなと思います。
食事も小屋食を織り交ぜた方が絶対いいです!
長期ほど笑
行動食は柔らかいパウバーとか羊羹が良かった。
固い物はテント場で朝食べるとかには良いですね!
ナッツは量調整出来る分、万能型って感じです。
皆さんの山行に幸あれ!笑