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150人のエンジニアコミュニティをいい感じにした話
このnoteは今契約している現役エンジニアのうち150人強ほどが集まるslackコミュニティの話です。
弊社コードキャンプはオンラインでプログラミングを教えるCodeCampを運営しているんですが、講師(現役エンジニア)を専用のslackに招待して、仕事の連絡だったり、告知や雑談をしています。
ある種の”エンジニアコミュニティ”と言ってもいいぐらいの規模、じゃないでしょうか。
調べてはいませんが、日本のフリーランスエンジニアを中心としたslackコミュニティってジャンルなら結構上位にはいるかもしれません。たぶん。
この「150人超えの現役エンジニアコミュニティ」が意外にうまく稼働してるんじゃないかなーという自画自賛を込めて、コミュニティ形成の、特に初期に気をつけたことをさっくりまとめてみました。
私は、カスタマーコミュニケーション・ディレクターとして主にカスタマーサポートを担当している藤本といいます。
このnoteはBtoCのユーザーコミュニティというよりはBtoBや社外取引先とのコミュニティ作りを考えている人が参考になる感じの記事です。「うちもコミュニティ作りに力を入れるかぁ」と考えているかたには何かお役にたつかもです。
コミュニティ成功の定義とは
そもそも“成功してる(オンライン)コミュニティ“ってどんな状態なんでしょう。
いくつか押さえておく指標はあると思いますが、「たくさん投稿がある」いわゆる、アクティブな状態は成功していると言えます。
人は結構モチベーションがないと記事を書かないし、わざわざ投稿してくれないものです。
皆さんもたまに投稿される記事を見にいくだけの、放置状態なFacebookグループがあったりしますよね。
そんなめんどくささを乗り越えて投稿量が多いコミュニティは、やはり成功といえるんじゃないでしょうか。
手軽だけど投稿ハードルは高め(と思う)Facebookグループ
もともと弊社ではFacebookグループで講師コミュニティを運営していました。
と言っても、運営の人間がたまに告知投稿するぐらいで、講師からの投稿はほぼない状態という。。
入社後、Facebookコミュニティの閑散状態をみてアクティブ化をタスクとしてスタートさせた時、まず考えたのはslackへの切り替えでした。
Facebookグループでのコミュニティ運営をしているスタートアップは多いと思います。
メリットとしては「新規アカウント作成のハードルが低い」「コミュニティ機能以外でも接触機会がある」「機能も多く管理しやすい」といったところでしょうか。
ただ、そんな利点があるにもかかわらず、多くのFacebookグループではどんどん投稿が減り、閑散としていきます。
私はその理由として、実名利用が原則のFacebookだと投稿された内容とパーソナル情報が結びついちゃうことが心理的ハードルになってるんじゃないかなーという個人的な仮説を持っています。
まさに、チームづくりの時によく言われる、心理的安全性ってやつですね。
あるいはFacebookはなんらかの主題について投稿するデザインなので、ディスカッションにはいいのですがTwitterのような単なるつぶやきは投稿しにくいと言うのもあります。
「たくさん投稿してもらう」ためには、心理的安全性を高め、出来るだけ投稿のハードルを下げることが重要になってきます。
その観点からみるとslackはベストな選択肢でした。
コミュニティ参加者は現役エンジニアの講師なので、slackの使い方に関する教育コストは低く接触機会の減少も講師業務以外での利用で防止できます。
botとの組み合わせで利便性向上も狙えます。
何よりも、本名ではなくアカウント名となることでパーソナル情報と切り離された状態(と錯覚させられる)にすることができます。
ただ、slackでFacebookより投稿しやすくなったとはいっても、移行しただけでどんどん投稿が増えるものではありません。
“コントロールされたカオス“を作る
slackへ移行したばかりの頃はチャンネルは5つほどに絞り、randomチャンネルには毎日毎日幅広い内容で投稿をしていました。
利便性からいえば、テーマごとにチャンネルを作る方が良いです。
ただ、投稿数自体が少ない初期の段階では、何日も投稿がないチャンネルが生まれてしまいます。
最終投稿日が1ヶ月前とかになってくると、そのチャンネルに投稿するのにハードルが上がってしまいます。
なので、まずは“ワイワイガヤガヤしてる感“を出すためにチャンネル数は絞り、投稿数が増えたタイミングで専用チャンネルを作りました。
randomチャンネルへの投稿も投稿ハードルを下げる効果を狙ったものです。
あえてIT業界のニュースだったり、業務とちょっと外れたネタを書いてみたり、バズったツイートを載せてみたりすることでコミュニティ参加者に「あ、こんなことも書いていいんだ」と思ってもらえるからです。
“大勢の人間がワイワイガヤガヤ“してて“くだらないことも安心して投稿できる“(=コントロールされたカオス)な場としてコミュニティを印象付けることで心理的安全性を高め投稿ハードルを下げることができるのです。
結果として、アクティブメンバー数は100名弱/週間をキープしています。
弊社コミュニティ参加者は契約している講師が対象なので、全てのコミュニティにそのまま応用はできないかもしれません。
ただ、投稿する心理的ハードルはどのオンラインコミュニティにも存在しますし、下げる方法には共通点があるんじゃないかなと思っています。
このnoteを読んでいただいたあなたのコミュニティ運営の参考になれば嬉しいです。
ここまで読まれた中でエンジニアの方、私たちは講師を募集しています!ぜひご応募ください!!一緒に雑談しながら未来のエンジニアを育てて行きましょうー!!
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