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讒文芝居

●最近の此の曲弩豪い

■ナンバタタン「恋は倍速」

冒頭、能く在る打ち込み系シンセ・ポップ乎
相対性理論の亜種乎知らんと想いきや
語尾が矢鱈と無暗に不穏に
早口言葉みたいでイッチョメイッチョメ、ワーオ。
でも、一小節二小節目で自分の事なのに「と乎云ってます」
と醒めた感覚で衝き放した他人の目線で表現し

「あ~なたとねぇ~」やら、やおら唸って
昭和歌謡の如し牧歌的心象に誘った乎と想えば、
「一心同体キャンペーン」やら独特の表現に愕く。

豪いのは、恋愛の曲だのに恋は出て来ても「好き」の代わりに
「一心同体キャンペーン」と狂気の裡にも何処乎冷静に俯瞰しする精神性。

其して「は~や~お~くり早送り」を皮切りに
「二倍速三倍速四倍速五倍速」
「もう、如何して此~ん喃に、急ぐ必要在るんで~す乎~」

との乙女の相貌とは裏腹喃、
泥泥深泥で選り取り見取りの悪夢めい度、狂気が倍倍ゲームで加速する。
望んで択び取っては居るのに、加速する程に歯車が狂って行く
恋と謂う己でも不可解極まり無い狂気。

甘酸っぱさと云う選りも「スティーヴン・キング」の様な
空恐ろしさが在る。

一気にに遣られ惚れ込んで仕舞っ度。此の狂気は只事では無い。
玉姫様」にも匹敵する乎も知らぬ。

と、分析してはみたが、此の曲を気に入ったのは直感だし
音楽を気に入るってのは、やっぱり偏見や独断では無く
第一印象が一番無理が無い。解ろうとして居る時点で無理してんで在る。
まあ、若い頃は気に喰わぬのに歳喰って解る例外も在るには在るが。

知ったのは、NHKの人気ラジオ番組、今は亡き「すっぴん!」に
彼の「津田大介氏が御出演した時にリクエスト(と謂う乎、紹介?)
然れて居たのが契機だっ度。

ナンバタタン」とは、歌手「南波志帆」氏と
相対性理論」のメンバープロデュースのユニット「タルトタタン
の連名での一時的合同ユニットで在ろう。
一時的ユニットと謂うのも経験上、隅に置け無い。

本当に一瞬の輝きだが、其の刹那故に超新星爆発(スーパー・ノヴァ)
如く威力に到達する場合が在る。(超個人的感想です)