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讒文芝居


■「冷やかし(でも無いけれど語呂がイイので故事附け)
    アナログ初めました」


そろそろCDも世界的に下火の時代。
CDの絶滅危惧が叫ばれる一方、アナログ・レコード・プレイヤーが
返り咲きの勃興著しいらしい。

音楽狂いでは在るが、音質や機材にゃ全く拘らぬ筆者も
追って居る音源が悉皆無く為るってえと困る。

コロンビアから嘗て持ち運び便利喃「GP-3」と謂う
銘アナログ・レコード・プレイヤーが在った。

最近のアナログ・レコード再評価の煽りを受け、USBで音源を取り出せる
フォノ・イコライザー
(平たく云うと、他機材の為に位相を調え成立然せる装置)
内蔵の物も、多数1万円以下で買えるし、
GP-3其の物だって容易く手に這入るのに

ANABASとか謂う処が、最近アナログ流行の煽りを受けて
復刻版と謂う乎、改良版を出したのを買って仕舞っ度。

まあ、針はオーディオテクニカのATN-3600Lで
電源コードも本物は電池差し込み口にし乎無乎っ度のだが
扱いやすく改良然れて居る。

音質も上を云えば限(きり)が無いが、
フルレングスのオーディオ・セットを嘗て所有して居た母曰く
「浅い」とのだが「レコードを実感」するのに
狭い普請住まいの貧乏人には充分で在ろう。
音の実在感が他の媒体とは矢張り違う。

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開封の儀、粛粛と終了。銘機の風格漲るカラーリングのファミコンぽさ
(彼方が真似し度?)や各種摘み等の配置意匠の素晴らしさに、
我、只管に感じ入り嘆息す。

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家の京極先生の御作犇めく本棚を漸う抉じ開け空ける。
「ゲームセンターあらし愛蔵版」と
京極先生の煉瓦小説選りも厚さで張り合ってるのも御愛嬌。

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此処だ!と眼を瞠(みひら)かば、不図過ちに気附く。
すわ限限(ぎりぎり)でレコード廻すどこじゃ無いや此りゃ。

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モーゼの如く海為らぬ書籍を分け、鎮座坐します我等が再生機よ。
ようこそマシーンへ。

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初購入レコはELOのヴェリー・ベスト。
レコ屋廻ったのだが、生粋のファンだったら個別のアルバム買うのに
態態、ベストを卒爾アナログLPで買うと謂う暴挙で
全く売って無い。仕方無しにアマゾンさんに御願い。
好きな時代を味わえるわ、ハンハン。
文明退化(イイ意味で)の音がする!

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蛇足:ブルートゥース・ワイヤレス・ヘッドフォンと同形式っぽい
ブルートゥース・ワイヤレス・スピーカーも購入。
(PCに読ませ度CD音源用。見限った訳では無い)
若干やっぱしヘッドフォン選りは音がイイ。
然し、無線且つ極小で此の音質ってえのって、
世が昭和ならドラえもんのひみつ道具に等しい。うーむ!