【板橋区】令和6年第3回定例会が閉会いたしました。私も討論を行いました。
こんにちは。板橋区議会議員の大森大です。
昨日、板橋区議会の令和6年第3回定例会が閉会いたしました。
本会議では・・
報告第1号「令和5年度東京都板橋区一般会計歳入歳出決算」
報告第2号「令和5年度東京都板橋区国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算」
報告第3号「令和5年度東京都板橋区介護保険事業特別会計歳入歳出決算」
報告第4号「令和5年度東京都板橋区後期高齢者医療事業特別会計歳入歳出決算」
報告第5号「令和5年度東京都板橋区東武東上線連続立体化事業特別会計歳入歳出決算」
の表決が行われて、賛成多数で認定されました。
日本維新の会板橋区議団も全て賛成いたしました。(※共産党以外全ての会派が賛成しました。)
今回は衆議院選挙と重なってバタバタでありましたが、今後もしっかりとチェックを行ってまいります。
会派を代表しまして私が討論を行いました。
下記が私が行った討論になります。お時間ありましたら是非お読みください。
【決算討論】
ただいまより、日本維新の会を代表し、報告第1号「令和5年度東京都板橋区一般会計歳入歳出決算」、報告第2号「同国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算」、報告第3号「同介護保険事業特別会計歳入歳出決算」、報告第4号「同後期高齢者医療事業特別会計歳入歳出決算」及び報告第5号「同東武東上線連続立体化事業特別会計歳入歳出決算」に賛成の立場から討論を行います。
令和5年度は、急激な物価上昇や円安の進行など、区民生活に大きな影響を与える課題に直面した1年でした。このような状況下で、板橋区は区民生活の安定と地域経済の活性化に向けて取り組みを行い、一定の評価ができるものと考えます。
一般会計決算については、健全な財政運営をなんとか維持されていることが伺えます。子育て支援や教育環境の整備、高齢者福祉の充実など、重点施策に対する予算配分については一定の評価をいたしますが、他区と比較して先進的な取り組みが少なく、特に子育て・教育分野では他区に遅れを取っている点が懸念されます。今後は、より革新的かつ効果的な施策の導入を強く求めます。また、財政の健全性を維持しつつ、より効果的・効率的な区政運営を行うためには、不断の見直しが必要です。特に、スクラップアンドビルドの徹底が重要だと考えます。次年度の予算編成に当たっては、各事業の成果を厳密に検証し、効果の薄い事業については大胆に廃止や縮小を行うなど、メリハリのある予算配分を行っていただきたいと思います。
以下、我が党が重要視する主だった分野について述べさせていただきます。
行政改革分野では、行政DXなどが進展していることについて評価いたします。引き続き、他区に負けない行政DXの取り組みを進め、行政の効率化を図っていただきたいと思います。
子育て支援分野では、保育所待機児童対策や学童保育事業の拡充が進められましたが、今後はさらに踏み込んだ施策が必要です。教育分野においては、ICT教育の充実など時代に即した教育環境の整備が図られていますが、他区の先進的な取り組みを参考に、より一層の充実を図るべきです。
高齢者福祉の分野では、板橋区版AIPの推進、その重点分野の認知症対策の強化など、一定の成果が見られます。しかし、今後の高齢化の更なる進展を見据え、在宅介護サービスの充実や介護人材の確保・育成にも一層力を入れていただきたいと考えます。
まちづくりの分野では、大山駅周辺のまちづくりや板橋駅西口の再開発事業など、区の将来を見据えた都市基盤整備が進められていますが、より明確なビジョンを持って、現役世代が「住みたい」と思えるような魅力的なまちづくりを推進すべきです。また、これらの事業のスピード感にも改善の余地があると考えます。
国民健康保険事業特別会計、介護保険事業特別会計、後期高齢者医療事業特別会計については、高齢化の進展や医療費の増加など、構造的な課題を抱えており、今後さらに厳しい運営が予想されます。持続可能な制度運営に向けて、DXの推進やAIの活用など、業務効率化や費用削減に向けた不断の努力が必要です。特に、保険料の収納率向上や医療費の適正化に向けた取り組みを更に強化すべきと考えます。
東武東上線連続立体化事業特別会計については、よりスピード感を持って計画的な事業推進を求めます。
最後に、区政運営全般について申し上げます。板橋区が掲げる「未来をはぐくむあたたかいまち」「いきいきかがやく元気なまち」「安心・安全で快適な緑のまち」の実現に向けて、一定の前進は見られるものの、更なる努力が必要です。少子高齢化や人口減少、デジタル化の進展など、社会経済情勢は刻々と変化しています。こうした変化に柔軟かつ迅速に対応し、限られた財源を最大限に活用して、区民サービスの向上と持続可能な区政運営の両立を図っていくことが重要です。
我が会派としては、今後も建設的な議論を通じて、より良い板橋区の実現に向けて努力してまいる所存です。執行部におかれましては、本決算の結果を踏まえ、更なる区政の発展に向けて邁進されることを期待いたします。
以上、日本維新の会を代表しての討論を終わります。