第二十四話 ~節約と企業応援の葛藤~
このお話は、一人の女性が投資を理解しながら、ウォーレンバフェットの考えに触れ、自分なりの投資スタンスを確立していく物語(フィクション)です。
投稿24:節約と企業応援の葛藤
かおるはいつも通り、買い物リストを持ってドラッグストアに足を運んでいた。生活必需品はいつも、できるだけ節約して無駄を省くのが彼女のスタイルだった。日用品や食料品、特に頻繁に使うものにお金をかけるのは、賢い使い方ではないとずっと思っていた。
「絆創膏は100均で十分だよね…」
かおるは、棚に並んださまざまな種類の絆創膏を見ながらつぶやいた。節約のため、いつもなら迷わず安いものを手に取るところだ。
しかし、ふと目に留まったのはジョンソン・エンド・ジョンソンの絆創膏だった。母の家で見たあの箱。だいさく先生のセミナーをきっかけに、ジョンソン・エンド・ジョンソンに興味を持ち、調べてみた会社だ。だいさく先生のススメで購入したアクティブファンドにも、この企業は組み込まれている。
「でも…高いよね。こんな絆創膏に、わざわざお金をかける必要があるのかな…?」
かおるは、手に取ったジョンソン・エンド・ジョンソンの絆創膏を見つめながら、心の中で葛藤していた。節約は大事。無駄なものにお金を使わない。それが今までのかおるの信念だった。しかし、だいさく先生の言葉や、バフェットの投資哲学が頭をよぎる。
「企業を応援するというのは、ただ投資をするだけじゃなくて、その企業の商品を買って支えることでもある。絆創膏を買うことが、私にとっての企業応援になるのか…?」
かおるは一度手に取ったジョンソン・エンド・ジョンソンの絆創膏を棚に戻した。しかし、すぐにまた手に取る。今までなら迷わず安い方を選んでいたのに、何かが変わり始めている自分を感じた。
「コスパは悪いかもしれないけど…でも、これは応援なんだ。」
かおるは思い切って絆創膏をカゴに入れた。その瞬間、胸の中に小さな変化が生まれた。
「応援している…私はこの企業を応援しているんだ。」
かおるは、ただ商品を買うことが、自分とその企業をつなぐ行為だと実感した。節約ばかりを考えていた今までの自分から一歩踏み出し、少しずつではあるが、お金を使うことの新しい意味を感じ始めていた。
「こうやって、私が好きな企業を応援していくんだ。これは、ただの消費じゃない…私の選択なんだ。」
かおるは、自分の中で感情が揺れ動いているのを感じた。これまでは「無駄を省く」ことが全てだと思っていたが、今は「つながり」を大切にし、企業を応援するためのお金の使い方に感動している自分がいた。
「お金の使い方が変わったんだ…私が変わったんだ…」
かおるは、だいさく先生のススメで購入したアクティブファンドにもディズニーとジョンソン・エンド・ジョンソンが含まれていることを思い出し、再び小さな喜びを感じた。
「これで、ディズニーやジョンソン・エンド・ジョンソンを応援できる。そして、それが私の投資にもつながっていくんだ。」
「次回予告:かおるがいよいよジョンソン・エンド・ジョンソンの商品を使い、企業応援の感覚を体験。投資と消費がつながる瞬間とは?」