第二十九話 ~次のステージへの決意~
このお話は、一人の女性が投資を理解しながら、ウォーレンバフェットの考えに触れ、自分なりの投資スタンスを確立していく物語(フィクション)です。
投稿29:次のステージへの決意
セミナーが終わり、かおるは静かに席を立った。だいさく先生の言葉が胸に深く響き、自分の中で確かな成長を実感していた。これまで「効率」や「手数料の安さ」に縛られていた自分が、今では「企業を応援する投資」を選び、その投資が自分にとってどれほど意味のあるものかを理解し始めていた。
「応援する投資が、こんなにも心を動かすなんて…。」
かおるは、自分の投資スタイルが確実に変わっていることを感じていた。ジョンソン・エンド・ジョンソンの絆創膏を買ったときのように、投資がただお金を増やすためのものではなく、企業を応援し、彼らの成長を見守る喜びを実感していた。
「これが、本当の投資なんだ。」
かおるは満足感に包まれていたが、同時にまだ理解できていない部分があることに気づき始めていた。
「株式投資は少しずつ分かってきた。でも…ポートフォリオ全体のバランスを考えると、他の投資のことを全然知らない。」
頭の中に次々と疑問が浮かんできた。
「債券って、そもそも何なんだろう?株のリターンとどう違うの?金や仮想通貨も投資として使えるって聞いたけど、私にはまだ全く分からない。」
今までは株式を中心に考えていたが、投資の世界はそれだけではない。もっと広がっていることに、かおるは気づき始めていた。
「ポートフォリオって、株だけじゃダメなんだ…他の資産クラスも組み入れて、自分に合ったバランスを取らなきゃ。でも、どうやって…?」
かおるは自分が新しい段階に来ていることを感じていた。だいさく先生の教えを基に、次のステージへ進む準備ができている。でも、そのためにはもっと多くを学び、理解しなければならないことが山積している。
「まだまだ知らないことがたくさんある。債券、金、仮想通貨…これらを理解して、自分に合ったポートフォリオを構築するためには、もっと学ばなきゃいけない。」
かおるは深く息を吸い込み、決意を新たにした。
「今まで学んできたことを活かして、次のステージへ。もっと深く、もっと広い投資の世界へ進んでいくんだ。」
「次回予告:かおるがポートフォリオを構築していくために、株式以外の投資手法にも目を向ける。ハイイールド債券、高配当株、仕組み債、――次に彼女が学び始める世界とは?」