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第二十五話 ~お団子の意味とジョンソン・エンド・ジョンソンの絆創膏~
このお話は、一人の女性が投資を理解しながら、ウォーレンバフェットの考えに触れ、自分なりの投資スタンスを確立していく物語(フィクション)です。
投稿25:お団子の意味とジョンソン・エンド・ジョンソンの絆創膏
週末、かおるは母・節子の家を訪ねた。あの日、節子が買っていたお団子の意味をやっと理解した今、かおるはそのことを母に伝えたくて仕方がなかった。
「お母さん、前にあのお団子の話をしてくれたよね?」
かおるは、節子がいつも買っていた高いお団子のことを思い出しながら話しかけた。
節子は微笑みながら、「そうね、懐かしい話ね。お団子、買ったの?」
「買ったわ。お母さんがいつも買っているお店のじゃないけど、ジョンソン・エンド・ジョンソンの絆創膏を買ったの。」
節子は少し首を傾げた。「絆創膏?」
かおるは説明を始めた。「私は今まで、節約が全てだと思ってた。無駄を省くために、できるだけ安いものを選ぶのが当たり前だって。でも、今は違う。お母さんが言ってたように、好きなもの、応援したいものにお金を使うって、すごく大事なんだって気づいたの。」
節子はじっとかおるの話を聞きながら、優しく微笑んだ。「そうなのよね。お金はただ使うだけじゃなくて、その使い方で気持ちが変わるのよ。私も、お団子を買うたびにお店の人とつながっている気持ちになるし、そのお店が続いてほしいと思うから買ってるの。」
かおるは頷きながら、「私もそう感じたの。ジョンソン・エンド・ジョンソンの絆創膏を買うことで、その企業を応援しているって実感できたんだ。今までは、節約が正しいと思ってたけど、これからはお金の使い方をもっと大事にしたい。」
節子は誇らしげに、「それがわかれば、お金の使い方が変わってくるわね。何に価値を感じるか、自分がどうつながっていきたいかが見えてくるのよ。」と言った。
その日の夜、かおるは家に帰ってから、夫の真司にその出来事を報告した。
「ねぇ、ジョンソン・エンド・ジョンソンの絆創膏を買ったんだよ。前なら絶対に100均のやつを買ってたけど、応援したい気持ちが芽生えて、あえて高い方を選んだの。」
真司は驚きながらも笑顔で答えた。「へぇ、ジョンソン・エンド・ジョンソンか。アメリカでは昔からすごく有名な企業だよ。俺も向こうで働いていた頃、よくその名前を聞いたし、実際に使ってたよ。毎年、しっかりと高配当を還元している会社としても有名だしね。長い間愛され続けている企業なんだ。」
かおるは驚いた。「そうだったの!?知らなかった。私、ただ絆創膏を買っただけなんだけど、そんな背景があったなんて。」
真司は続けた。「ジョンソン・エンド・ジョンソンは、製品の品質も高いし、顧客との信頼関係を大事にしている。だからこそ、今でも世界中で愛され続けているんだよ。かおるがその絆創膏を買うことで、企業を応援するっていうのは理にかなってるよ。」
かおるは、自分が選んだお金の使い方が正しかったことを改めて実感し、胸の中に小さな満足感が広がった。
「お母さんのお団子の意味がやっとわかった気がする。私もこれから、無駄を省くことだけじゃなくて、応援したい企業や人にお金を使っていきたいって思うの。」
真司は微笑んで、「それがわかると、お金の使い方も変わってくるよね。無駄を省くことも大切だけど、何に価値を感じるかを考えることも大事だよ。」
かおるは、自分の中で少しずつ変わっていく感覚を楽しんでいた。ジョンソン・エンド・ジョンソンの絆創膏は、ただの消費ではなく、企業を応援する選択だった。そして、その選択がかおるの新しい投資スタイルに繋がっていくのを感じていた。
「次回予告:かおるが次に目を向ける企業はどこか?消費と投資のつながりがさらに深まる。」