見出し画像

【自分から。】

僕は、指示を受けて動くことが少し苦手です。

もちろん人並みにはこなせると思いますが、多くの場合、楽しいと感じることはあまりありませんでした。


そのため、サラリーマン時代から「指示を受けた仕事」は早めに出勤して効率よく終わらせ、「自分発信」で取り組める仕事を意識的に探して取り組んできました。


例えば、居酒屋で修行していた頃。仕込みや営業前の準備を早めに終わらせてから、自分なりに焼酎リストを作り込む作業を始めました。B5ノート1ページに1本の焼酎について、自分の言葉で感想をまとめ、それを接客に活かしていったのです。


その結果、何百ページにもなる焼酎ノートが完成しました。この作業自体がとても楽しく、それ以上にお客様が僕の説明で焼酎に感動してくれた瞬間は最高の喜びでした。「給料をもらいながらこんなに楽しいなんて、なんて素晴らしい仕事なんだろう」と思う日々を今でも鮮明に覚えています。


最終的には、焼酎に関して質問がある時、僕が呼ばれて接客するようになり、自分の好きなことから始めた取り組みが、お客様にもお店にも喜ばれる結果となりました。それをきっかけに、僕自身も料理や他のドリンク作りにさらに夢中になり、全力で仕事に取り組むことができました。いわゆる「成功事例」がうまくはまった形です。


振り返ってみると、なぜあれほど夢中になれたのか。それはやはり、「自分発信で動いたから」だと思います。自分で時間を作り、たまたま手に取った1本の焼酎をきっかけに、自分から行動を起こすことで、楽しい仕事が生まれたのです。


きっかけなんて、実はなんでも良かったのかもしれません。ただ、当時の僕は「仕事の中に夢中になれることさえ見つけられれば、毎日楽しく働ける」と無意識に理解していたのだと思います。


【本文のまとめ】


1:苦手意識の克服法

 指示された仕事が苦手と感じたからこそ、早めに終わらせて「自分発信の時間」を作る工夫をした。


2:好きなことを徹底的に深める姿勢

 焼酎に興味を持ち、B5ノートを使って自分の言葉で整理・表現する作業を楽しみながら続けた。その結果、周囲からも信頼される存在になった。


3:夢中になれる環境の大切さ

 夢中になれるきっかけを作ることが、日々の仕事を楽しく、充実感のあるものに変えた。



いいなと思ったら応援しよう!