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ドラゴンズ2024ドラフト振り返り。~大謝罪必至の神ドラフト~

指名を終えて

 まずはスカウトの方々、そしてアマチュア選手、関係者の皆様お疲れさまでした。我々素人ファンでもドラフト会議当日は独特の緊張感からソワソワが止まらなくなってしまうのですから、関係者の方々の心労はその比ではないでしょう。
 晴れてプロに進むことになった選手の皆様はもちろん、今回は縁がなかった方も含めて全員に良い未来が待っていることを願うばかりです。

全体振り返り

支配下では全6選手を指名。

 さて、ドラゴンズは事前の予想通り関西大学・金丸夢斗に入札し、巨人・横浜・阪神との競合になりました。正直、金丸は中日に来ないならパリーグに行ってくれ!という思いが強かったので頭を抱えながら見ていましたが、井上新監督が1/4を引き当てました。(素晴らしい!誰だ悪口言ってたやつ)そんなとき私は大学の授業終わりに友人と二人で観ていましたが、井上監督並の大ガッツポーズを某都内駅前で披露してしまいました。(通報しないでね)ここまでの目玉選手が中日に来るのは同じく4球団競合の根尾以来でしょうか、とにかく来年が楽しみです。
 そこからの指名も振り返ると、2位で西濃運輸の社会人左腕吉田、3位でスケール枠の高校生内野手森駿太、4位で事前から名前が出ていた即戦力捕手の石伊、5位6位では高校生投手の高橋、有馬を連続で指名し左右で将来のエース候補を指名することができました。
 私がNoteでも推していた「投手4野手2」の形であり、補強ポイントであった即戦力投手、即戦力捕手、スケールの大きい高校生野手、高校生の先発型投手と幅広く抑えることができました。全体を通して素晴らしい指名で、点数をつけるのであれば120点をつけてもよい完璧なドラフトといえるものでした。ここからは軽く各選手の紹介と感想を話していきたいのですが、その前に…

「米村さん、松永さん筆頭に中日スカウト部の皆様、多数の無礼な発言大変申し訳ありませんでした!!!!!!!!!」

 「ドラゴンズのスカウトは自チームの戦力状況がわかってない」だの、「ドラフトの意義そのものを少しはき違えてる」だの「決めつけ、繰り上げのドラフト」など大変無礼な発言を繰り返していた輩がいるそうです。(お前だよ)事前報道で2位石伊、3位中村奈一輝を匂わせた際にはもうアマチュアスカウトに任せた方がましなのでは?くらいにまで思っていました。
 ここまでブラフをうまく使い、自チームの戦力を考えつつもバランスの取れたドラフトができる集団だったとは…大変恐れ入りました。(今までの編成破壊ドラフトは何だったんでしょうか、これもブラフ?)

1位:金丸夢斗(関西大学)

 説明不要の大学ナンバーワン左腕。球威、コントロール、変化球全てに特Aクラスをつけれる投手で、その能力の高さは左右こそ違えど菅野智之を思い出す傑出度。ここ10年では最も完成度の高い左腕だといえるでしょう。
 彼の場合は「一軍で通用するのか」というラインはもう超えていると思っていて、「怪我無く一軍で投げられるか」に尽きるレベルの投手なので、本人もインタビューで語っていたように、同級生の高橋宏斗と切磋琢磨しながら黄金時代を築き上げてほしいところです。

2位:吉田聖弥(西濃運輸)

 空振りを奪える直球とチェンジアップが武器の社会人左腕。先日執筆したNoteでも中日の外れ一位、または二位での指名候補として推薦した投手でしたが、中日がそこまで熱心に狙っているとは思いませんでした。
 三振が取れる先発タイプの左腕(間違ってもリリーフにはするなよ)で、本人曰く持ち味は「生意気なチェンジアップ」とのこと。高卒社会人の選手ですので年齢は金丸と同じ22歳の代であり、高校時代から球速を14kmあげてきたとのことで、今後の伸びしろもたっぷりの左腕です。来年すぐに開幕ローテというよりは、まずは尾張橋でローテを担いつつ、2年後3年後に一軍ローテに食い込んできてほしいタイプ。

3位:森駿太(桐光学園)

 187cm91kgの恵まれた体格から高校通算48発を放ったスラッガー遊撃手。同校からは松井祐樹(現パドレス)以来二人目のプロ入りで、松井祐樹の際には届かなかった縁が10年越しにつながれたのも個人的には胸熱でした。
 スケール型の選手であり、選手タイプとしては高橋周平が近いです。まずはショートとして育てるのか、サードあるいは外野にコンバートするのかが気になりますが、飛距離を殺さないまま育成してほしいところです。個人的には福永の後釜として5年後くらいに出てくるのが理想。

4位:石伊雄太(日本生命)

 社会人ナンバーワン捕手。二塁送球1.8秒の強肩が武器で、課題だった打撃も福留孝介コーチの指導もあってか今期は復調、日本選手権ではホームランを打つ活躍も見せました。大学時代の打撃成績も悪くなく、2割前半程度の打撃は一年目から期待してもいいのではないでしょうか。開幕一軍を掴み、木下宇佐見加藤の争いに一年目から割って入ってきてほしい存在です。

5位:高橋幸佑(北照)

 高校生では屈指の完成度を誇る道産子左腕。高橋が5位まで残っていたのがドラフト一番の衝撃で、個人的には東海大相模の藤田に次ぐ左腕だと評価していたので超ガッツポーズ案件でした。両コーナーを丁寧につけるコマンド力が一番の武器の投手で、割と早い段階から実践経験を積み、一年先輩の福田幸之助のように来年後半から二軍の先発で見てみたい逸材です。完成系はオリックス宮城。

6位:有馬恵叶(聖カタリナ)

 190cmの長身から投げ下ろすストレートが武器の右腕。聖カタリナ高校では2年秋まで記録員ながら、エースナンバーを背負った今年はチームを学校史上初の甲子園出場に導きました。ストレートとスプリットが武器でまさしく和製ライデルマルティネスを目指せる大器ですが、投手歴は浅く制球には不安が残ります。早期の実践デビューを焦らさず、体を作りつつフォームを固める準備期間を長めに設定し、160kmの剛腕リリーバーを目指してほしいところです。

育成1位:中村奈一輝(宮崎商業)

 俊足と強肩が売りの高校生遊撃手。一時は上位候補にリストアップといった報道も出たことから中日ファン界隈には名前が広く通っている選手だと思います。投手としても146kmを投じる姿はかつての今宮健太を彷彿とさせる存在で、二軍で体づくりを進め、パワーツールを身に着けて走攻守そろったショートとしての成長に期待です。

育成2位:井上剣也(鹿児島実業)

 最速151kmの直球を武器に三振を奪える高校生右腕。動画を見る限り制球には不安を残すものの、直球の平均は140kmを超えており、大きく曲がるスライダーとのコンビネーションで三振の山を築けるタイプ。井上新監督と同じ鹿児島県出身で同じ苗字と妙な縁を感じる投手だが、指名後コメントを見る限りプロに行くかどうかはまだ未定とのことです。もし入団することがあれば有馬と同様、まずは二軍で体づくりとフォーム固めからでしょう。家族含めて関係者とよく相談し、本人にとって後悔のない選択をしてほしいところです。

改めて、2024年ドラフト会議お疲れさまでした!ぜひコメントいいねよろしくお願いいたします。


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