【LIVE A LIVE】(ネタバレ有)最終編プレイ録…魔王となって、その虚しさを堪能
先日4月13日、リメイク版ライブアライブをクリアしました。
この記事を書いたその日にアマゾンでポチって、ピッタリ一ヶ月でのクリアでした。スト6など他のゲームもやりながら、のRPGとしてはそこそこのペースで進められたのではないかと思います。
といっても完全初見プレイではなく、オリジナルのスーパーファミコン版は少なくとも3周クリアはした記憶があるので懐かしさに浸りながら、思い出しながらのリピートプレイでした。
リメイク版についての感想は改めてまとめて書きますが、まず9番目のシナリオ最終編を、分岐するエンディングの中からBADルートを選んで見ていきました。
悪夢の中世編を経て
今回はもう物語の核心に触れながら綴っていきます。で、なければ最終編の話など出来ませんので…(汗)。
前回、中世編について書きましたが、簡潔に言うとこの中世編は
「主人公が裏切りに遭い、闇堕ちするストーリー」
です、有名なのはその部分なんですよね。
そしてこの主人公オルステッドが、ゲームそのもののラスボスとして先の7シナリオの主人公達にとっての「最後の敵」になります。逆説的、な見せ方ですが先の7体のラスボスを、このオルステッドが操っていた…という解釈も可能になるのが、最終編です。
リメイクによりボイスが付いたことで、この中世編ラストシーンの愛憎模様がより生々しくなった感があります。何よりここまで無言だったオルステッド(戦闘中に掛け声などはありましたが)が、初めて喋る、という衝撃はスーパーファミコン版よりも遥かに大きいものになっていますね。中村悠一氏の主人公ボイスが闇に堕ちていく迫力を堪能できます。
夢のプレイ、しかし実際にやってみると…
そして最終編、まず主人公を8人(7人+1体?)から選ぶ訳ですがここでオルステッドを選ぶと番外編的な展開に突入します。
何せ魔王と化していますので、いわゆる敵サイドストーリーになるわけですね。
このオルステッド編は、各章のラスボス戦を、ボスキャラ側の立場でプレイするというものです。各主人公を全員倒せばクリアになります。
ちなみに主人公達の強さは自分のプレイとは関係なくレベル10前後の強さで固定になっているとの話で(確証はないそうですが)、これもまたさほど難易度は高くありません。オリジナル版はおぼろ丸やポゴのレベルを上げ過ぎていると倒せなくて詰む、といったこともあったそうですが。私は幕末編は基本的に0人斬り、原始編はサクッと終わらせるクチだったのでそんな事態にはなりませんでした、昔から。
この「ボスキャラ側で遊ぶ」というのは、割と誰もがやってみたい、と考えるものでそういう意味では「夢の実現」な側面があります。
ですがやってみると、大体ボスキャラは攻撃一辺倒な技しか持たず種類も少ないんですね。バランス的に勝ちやすいようにもされていますが、基本的に一番威力の高い技を連発していれば終わる…それだけの戦いになります。本編で敵だった時のように様々な技を使うのはただの手抜きプレイになってしまうんですね。
かつて格ゲーでCPU戦用キャラのボスたちをゴニョゴニョして使えるようにした改造版でプレイしたこともありますが、持っている技が極端に少なくて、特別高性能な技を出していれば簡単に勝てたりしました。
結局、プレイアブルキャラとして調整されていないので何の面白味もないのが実態なんですよね。このオルステッド編もまた然りで、ボスキャラが使えるからなんだというのか、みたいな戦闘を7回繰り返し30分もかからずエンディングを迎えてしまいます。戦闘のみなのでその後の様子などが描かれるわけでもなく、ただ魔王の高笑いが響くのみです。
さらに、バッドエンドの下位互換もあり
そしてこのオルステッド編、戦闘に負けそうになると選べない「逃げる」コマンドの所が「アルマゲドン」に変わり、いわゆる強制終了エンドを迎えることもできます。
このアルマゲドンがオリジナル版にあったかどうかはもう忘れましたが、最低な終わり方なのは間違いないですね(苦笑)。
とりあえず、このオルステッドを選んだ場合の2通りのエンディングを見て「はい、わかりました」と捨て置き、最終編に本腰入れて取り掛かりましたね。
しかし、こういうルートも選択肢として存在しているのが、懐の広い作品だなぁと思ってもみたり。
やっぱり、良いゲームだと改めて思ったBADルートのお話でした。