仮面ライダー2号・一文字隼人に会ってきました
先日、板橋区大山にあります居酒屋「バッタもん」にお邪魔してきました。
元祖・一文字隼人のお店
ご存じ仮面ライダー2号・一文字隼人を演じられた俳優、佐々木剛さんのお店です。以前から認知はしており、行こう行こうと思いつつコロナ禍などで先延ばしになっていてようやく、といった感じでライダーマニアの友人と一緒に来ることができました。
一文字隼人といえば現在、シン・仮面ライダーで柄本佑さんが演じられ大人気になっていますが「お見せしよう!」の初出は仮面ライダー14話「魔人サボテグロンの襲来」なんですね。加えて初めて「変身ポーズ」が披露された回でもあり、50年後も続く「変身!」の元祖という大きなキャラクター、それが一文字隼人です。
小雨のパラつく中でしたが、大山駅前の通りを逸る気持ちと共に向かったのでした。
ヒーローの人生で彩られた店内
中に入ると、佐々木さんと奥様がカウンターで出迎えてくださり、テーブル席に通されました。店内はそんなに広くはなく、どこにいても全体が見渡せる感じです。テレビで水泳中継をやっていましたが、ちょうど開店前に初代ライダー1話の放送があった為、NHKを観ていたそうです。
流石は佐々木さん、藤岡弘、さんや岡崎徹さんなど仮面ライダー関係者との交友が多くおありで、沢山の写真、過去のイベントポスターなどがビッシリ飾られていました。漫画の原画、著名人のサイン色紙など50年以上の俳優業の軌跡がそこにありました。これらを眺めているだけで、ライダーファンとしては感無量の空間です。
ひとまず生中で、乾杯。
仮面ライダー博物館のようですが、ここは居酒屋です。
続けて、評判のだし巻き玉子と、焼き飯をオーダーしました。
美味しい料理をいただきながら、生中も追加。
同伴の友人とはシン仮面ライダーの感想で盛り上がっていました。共に二桁鑑賞済みの猛者同士、元ネタの話など話題は深掘りに至りました。
やがて一番乗りだった我々に続いて他のお客さんも二組ほど訪れ、そこに佐々木さんが来られて懇談の流れになりました。
最近発表になり、オンエアされている仮面ライダー4Kリマスター版のCM、藤岡さんと佐々木さんの新録ナレーションがありますが、この収録にまつわる話を、まさにその映像を観ながら聴く事ができました。
収録自体は、15分で終わったそうです(笑)。
初代仮面ライダー当時のお話、東映の闇の話も聴けました、ここには詳しくは書きませんが(汗)。また、親友である石橋正次さんとの芝居にまつわる事などここに落ち着くまでの道程、色々語ってくださいました。
つい先日私も手に入れたCSMタイフーン、それのまさに「一文字隼人用」が鎮座しておりました。これを見ると、藤岡さんがお持ちの01も見たくなりますね。機会はなさそうですが…。
思い出の他に、宝物もいただいて
まず、サイン色紙をいただきました。
時間をかけて、丁寧に書いてくださいます。余談ですが佐々木さん左利きなんですね。私もなのでちょっと嬉しかったです。
何より、自分のすぐ側で書いてくださったので緊張やら何やら、平静を装うのに意識をもっていかれてましたね(笑)。
続いて、写真撮影。
壁のライダーマスクのオブジェが、スイッチを入れると目が発光するようになっていてビックリでした、それをバックにツーショット写真を撮らせていただけたのです。
ご本人の許可をいただいて、即SNSに上げさせてもらいました。
いやこれは、まだ未来訪のファンにとっては羨望の的になるでしょう。50年前、日本を守ったヒーローとの濃い時間を過ごして、大満足でお店を後にしたのでした。
美味しくて、熱い思い出。
ありがとうございました。
お会いして、感じたこと
お店の外で、別組だったお客と少し話ができたのも良かったですね。当然ライダーファンで、ずっと来たかったというお二人でした。これも佐々木さんがこのお店をされていて出来た縁、というところです。
実際にお会いし、お話を聞いて感じたことですが、佐々木さんはとても苦労人だった事から、言葉に重みがあると感じました。ここに行きつくまでに出会った人達への感謝の気持ちに溢れている方です。
そもそもピンチヒッターとして仮面ライダーに出る事になり、自らの変身ポーズで大人気番組となっても「あくまで代役」と割り切り、藤岡さんの復帰に合わせ降板されたのです。制作側からはダブルライダーで行こうと打診されていたそうですが、それを拒んでいるわけです。ここにやはり、佐々木さんの「男気」を感じます。実直で誠実な人柄だと分かりますね。
この「バッタもん」のお客は99%ライダーファンで、海外から来られる方もいると本人から聞きました。海の向こうにも仮面ライダーファンがいるんですね。行ってみて、それも納得の魅力的なお店でした。
藤岡弘、さんはまさに本郷猛そのものだとよく言われています。
そして佐々木剛さんも、一文字隼人そのものであると感じました。
このお二人が創られた土台の上に、50年の歴史が紡がれていったのです。
「ショッカーの敵、人類の味方」は健在だと知った、春の一日でした!