アニメ感想「ぼっち・ざ・ろっく!」(Filmarksより)
放送終了後に視聴。
話題になので気になった。
令和版けいおん!とでも言うべき日常アニメだが、本筋はバンド活動を通じて少しずつ(本当に少しずつ)成長していくぼっちちゃんこと後藤ひとりの物語。彼女はギターの実力はあるものの最初は人前で発揮できない、という所が既に面白かった。
けいおん!は日常アニメの弱点である盛り上がりに欠ける、という点をライブシーンで補うという形で成功し、後に続くアイドル系アニメの原型になったと思っている。
この「ぼざろ」もそうで、基本は淡々としながら音楽シーンにて、ぼっちちゃんの秘めた実力を含めた見せ場が来るようになっている。
仲間達は皆優しく、というか優しくないともうツブれてしまう主人公が愛おしく見える、保護者視点を楽しむアニメではなかろうか。
楽曲はセンス良く、けいおんと比較するとしっかり学生バンド感のあるサウンドが好印象。喜多ちゃんはプロの如く歌っているが、全体的なアマチュアっぽさが絵面と相まってとても魅力的。
CDがヒットしているのも頷ける。
基本的には周囲に馴染めないぼっちちゃんの奇人変人ぶりで笑うギャグアニメだが、まんがタイムきらららしくほのぼの温かい空気感を楽しめる良作だと言えるだろう。ご多分に漏れず男キャラはほとんど出てこず恋愛要素は無いが、ぼっちちゃんが皆から愛されているのは伝わってくる。
万人にオススメできる、青春アニメです。
要所のパロディネタは、万人向けではありませんが(笑)。