2019年夏・応募作「この星は、おかしい」
3年前夏の応募作です。
ジャンル迷子という病気?
これの前回、「メディアミックス・ラプソディ」で受賞はならずともノミネートまで行き、自信をつけた上での次作となったこの作品ですが、果たしてジャンルは何か?と問われると回答に詰まってしまう内容でした。
地下に閉じ込められたお笑いコンビの二人が、そこで宇宙人の少女・ミオと出会い生き残りに向けててんやわんや…という話で、地上でミオを追ってきた婚約者の男との二元展開をしています。
お笑いコンビの二人とのやり取りでコメディチックにしてはいるのですが、場所は命の危険が迫る密室ですし、異文化との交流という面ではヒューマンドラマの要素もあります。
結局、どういう作品なんだ?と言われるとよくわからない、駄作のパターンを踏んでしまっていますね。
私はよくこのパターンに陥ってしまうので、今後も気をつけねば…と思い知ります。
フェイバリット・エレメント
様々な要素がどれも消化不良で、人に読んでいただくには恥ずかしい作品ではありますが、「宇宙人との交流」という要素は個人的に大好きで、この作品自体アイディアとしては悪くなかったと思っていたりします。
読み返してみると桜井、司がお笑い芸人である必然性がないですし、ミオはもう少し宇宙人的描写をしっかりやるべきで、「我々には考えられない文化を持つ宇宙人が、地球人との交流を経て変わっていく物語」をちゃんと描けていれば、三次審査も通っていたかもしれません(笑)。
リトライする価値はあるかも…?と3年経っても考えています。
この物語の、その後
結果としては2次審査通過止まり、至って凡庸なアマチュア作品でしたが、この話の続きが、自分の中で展開していました。桜井が生存しており、芸人として活動するミオと再会し結ばれる…という感じです。
それはすんなり行く訳ではなく、再会までのプロセスやお互いの愛情を認め合うまでの物語もあったりします。書く機会もないですし妄想の域を出ませんが、この桜井とミオというキャラが、しっかり呼吸している事の証でもあります。
「次こそは受賞!」と色気を出して斬新さに走った結果グダグダの作品になってしまったのですが、キャラ造形だけは自分的に成功したと思っています。経験の一つとして、価値はありましたね。
ミオのビジュアルイメージは、浜辺美波ちゃんでした(笑)。