所有することに迷いがあった、仮面ライダー円盤の話
毎年この時期恒例、新しい仮面ライダーがお目見えしましたね。
令和5作目、「仮面ライダーガッチャード」というみたいです。
クウガから数えると24年目の作品になります、戦隊、プリキュア、所謂ニチアサ作品がまた一つ作品を重ねる事になります。
私もライダーは全作品視聴済み、リアタイ視聴はドライブからなのでこれで10年目になります。いっぱしの「仮面ライダーファン」ですから。
映像重視型オタクのコレクション
かつてこんな記事も書いたように、私は映像ソフト収集が好きなオタクです。特撮で「揃えた!」と言えるのは昭和ウルトラマン、デアゴスティーニによる昭和仮面ライダーDVDですが、平成ライダーもクウガ、アギト、電王、オーズを持っています。龍騎、555もそのうち買いそうな気がしています。
この中でもオーズは、昨年BOX化され安価だったので買い揃えました。それは10周年記念のVシネに合わせたリリースだったと思われますが、これが色々と複雑な感情を抱かせる一品になってしまいました。
昨年の問題作、どう向き合うか
既に周知の事実ですが、この「復コア」はファンの間で物議を醸し、明確に「炎上」した作品です。10周年記念と銘打っての悲しい別れを受け入れられない人々の悲痛な叫びがネット上を飛び交いました。
私は、純粋に作品としては高く評価しました。主役二人の渾身の演技は素晴らしく胸打たれましたし、小話のラインを越えられないVシネがここまで思い切った結末を描いたことに感嘆したのでした。これに合わせて予約開始になったCSMオーズドライバーをすぐに予約してしまった程に、昂っていました。
ですが、周囲の反応は賛否両論、どころか非難轟々でした。普段、ライダー話をする友人も否定派で、険悪な雰囲気にまでなってしまったのです。結局、人間関係にヒビが入るような事態になっては私も復コアを賞賛できる気分ではなくなり、オーズドライバーをほぼ未開封のまま手放してしまいました。TV版を視聴したのは随分前で、とても面白い傑作だと思っていたオーズそのものも、なんだか「嫌な作品」「腫れ物」のように感じるようになってしまったんですね。
元々玩具に凝るタイプではないのでCSMはさっさと見切ってしまったのですが、問題はBlu-rayBOXです。オーズ自体に抵抗感が出来てしまって、これは円盤棚に鎮座させていて良いものだろうか、と。
作品にも、面白いと思った自分にも罪はない
結果としては、まだ持っていますし、手放す気もありません。
少し時間が経ち冷静になると、オーズのTV本編も復コアも、面白いと思ったことが過ちとは思えませんし、作品の作り手にも悪意があった訳ではないことが、もう人生の半分以上社会人をやっている歳なのでわかります。映像作品は劣情を基に完成させられるものではないのです。
問題だったのは、割れた感想を受け止める度量が自分になかった事です。自分の意見を受け入れて欲しい、と考えるのは自然なことですがこの復コアのように激しく感情をかき乱す「こともある」作品においては、違う考えの人間と無理に歩調を合わせる必要は無かったんですね、というか、合わせてはいけないといったところでしょうか。
幸い、険悪になった友人とは「もうこの話はいいだろう」的な落とし所で決着させましたが、今後も進んでオーズに触れることは無さそうです。こんな時、他の作品も豊富な仮面ライダーは便利だな、と思います(笑)。もっとも、最初に私にオーズを勧めてきたのもその友人なので、それを思うと一抹の寂しさはありますが(汗)。
仮面ライダーオーズは面白かった。
復活のコアメダルも、良い所が色々あった。
このスタンスで、これからも円盤は大事にしようと思います。
…言うまでもなく、復コアも円盤は持ってるんですよね、ワタクシ。
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