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バーチャファイター新作の発表で感じたこと
昨日は90年代からのゲーマーにとって驚きの告知がありました。
なんと正式に、バーチャファイターの新作が開発中であるとアナウンスされたんですね。2006年以来、約20年振りの新作ということになります。
私は格闘ゲーム好きですがバーチャ、鉄拳といった3D格闘ゲームは緩く楽しむに留めている人間で、強さを求めてガチやり込み…とまではいかないプレイヤーです。
それでも、この発表にはちょっと夢を見ているような気持ちにさせられました。私ですらそうなので、それこそ往年のバーチャプレイヤーに走った衝撃は計り知れないものだったことが解ると思います。
そのいくつかを挙げますが…
SFと並ぶ、ブームの象徴
うまく伝えられないけど”バーチャの新作が出るような世界線を目指す”というのがずっとプレイヤー活動の根っこにあった
— DFM 板橋ザンギエフ (@Itazan_Kuma) December 13, 2024
新作の報は嬉しい通り越して色々と考えさせられる
おかしくなっちまうまである
まずストリートファイターでも有名な板橋ザンギエフ選手、元々はバーチャプレイヤーとして名を馳せた方だったんですね。シュン使いとして、VF4の頃に対戦動画をよく観ていました。
あれ?バーチャ新作出る頃には、
— ブンブン丸 (@BUNBUN_fam) December 13, 2024
ワジ、50歳ってこと!!?
(約30年前のVF3時代の一枚を添えて) pic.twitter.com/HfrGG96bEX
そして、バーチャプレイヤーといえば(個人的に)真っ先に名前が挙がるのがこの方、ブンブン丸氏です。そのお名前と併せ、初めてテレビで見た時は衝撃的だったのを覚えてますね~。今も、格ゲーマーとしての魂をお持ちなのが良いですね、ぜひ新作のプレイも見たいところです。
ラインを超えたあまりにも巨大な衝撃を急に受けると、人間は何もできずぼっ立ちになってしまうという事を身をもって知ったぜ… https://t.co/caknJhiOAU
— 大須晶/ohsuakira📸 (@ohsuAK) December 13, 2024
そしてバーチャといえばこの人、ともいえる大須晶氏。
すっかり格ゲー業界の面白い人、な扱いでしたがこの方もバーチャにおいては強豪なんですよね。バーチャで有名だった人達、もれなく大興奮だったのが昨日の発表でした。
私は、以前こんな記事を書いています。
デッドオアアライブの記事じゃねぇか、と言われそうですがこの中でバーチャについても言及しており、またセガに対してコンテンツ没落の原因を挙げ苦言を呈しています。
ですが、これについては昨日の発表を受けて、決してバーチャファイターを捨てたわけではなかったんですねと撤回させていただきます。そして、newバーチャファイターが再度旋風を巻き起こす事に期待したいと思っています。現状のスト6のように。
やはり格ゲー最盛期を知る人間としては、原点がメインコンテンツとして盛り上がることが望ましいと思いますから、3Dの原点バーチャの復活は純粋に嬉しいです。やり込みはしなかった、と言いましたがそうは言っても2と4はそれなりに時間を使っていた記憶もありますしね。
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PS2で延々とやっていた記憶があります
現在だと想像しにくいかもしれませんが、特にバーチャ2のブームは凄まじいものがありました。90年代半ばの漫画にはパロディネタがよく出てきていたんです、例えば冨樫義博先生の「レベルE」など、いきなりキャラがバーチャ化して連続技をやる場面などありました(笑)。
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一番面白いのは、蹴られているのが主人公だというところ
今は亡きアーケードゲーム専門誌ゲーメストでも、バーチャ2の攻略記事はなんと2年近く載り続けていました。攻略本、ムックと呼ばれていたものも三冊も発売されましたし、発行部数のピークもこの頃だったと聞きます。
また、セガサターン版バーチャファイター2は、このハード唯一のミリオンセラーソフトだったことでも有名ですね。
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サターン持ってんの?バーチャやらしてよ!みたいな扱いでした
すっかり廃れてしまった、的な記事を書きはしましたが、それはブームだった頃の勢い、熱量を知るからこそなんですね。2の反動で3はそこまでのヒットとはならず、カードシステムを採用した4は再度大ヒット、そして難解になった印象の5ではまた一般受けせず…と、当たり外れの波を繰り返しているイメージがあります。
ゆえに、次の新作には高い方の波が来るのでは…という期待感もあるんですね。
令和の時代に、バーチャは受けるのか
実際問題、ここまで引っ張った「バーチャ新作」が成功するかどうかはあまりにも未知数です。ただ話題性は抜群なのである程度出足の反響は約束されていると思いますが。
バーチャファイターがどういうゲームなのか、という点では的確に考察されている記事がありましたので引用させてもらいます。
要約すると、あくまでもゲームでありながら実際の格闘技の感覚を味わえるのがバーチャファイターだということですね。加えて3D表現の進歩の時代に合致したことが、2や4のヒットに繋がっていたのも確かだと思います。
現状、「リアルなグラフィック」の進歩というのは細部まで気にしないライトなプレイヤーにとっては頭打ちの段階にあり、視覚的インパクトはもう得られにくくなっている時代だと思います。そんな中で新しいバーチャファイターが受け入れられるポイントは、やはりネット時代に迎合した「コミュニティ」の広がりにハマるかどうか、ではないでしょうか。
私自身、古いタイプの人間なのでストリートファイター5がまず、家庭用からの発売だったことに抵抗がありました。本格的にやり始めたのは4年後でしたが、かつてゲーセンでやっていた他プレイヤーとのコミュニケーションや情報収集が全て自宅にいながら完結してしまう便利さ、また大会ですら自室から参加出来てしまうという新しい時代の格ゲースタイルを知って、
「格ゲーはゲームセンターでやってこそ!」
という前時代的思考がアップデートされるに至りました。
実際、ネットによる人との繋がりが様々な人を巻き込んで、最新作スト6は大きな盛り上がりを見せています。
ならば、バーチャもこの流れに則って「新しい格闘ゲーム」として盛り上がって言って欲しいものです。現在スト6で多くの新規プレイヤーが感じている「上達する、強くなる楽しさ」を享受できる基盤はしっかり備えているゲームだと思いますから。
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スト6はモダンがその役割を果たしていましたが、3D格闘の課題かもしれません
何はともあれ、来春発売の餓狼伝説新作と併せて、
「あの頃が、帰ってきた」
と思わせる、嬉しいニュースでありました。