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河村隆一さんの歌への情熱、その「声」を胸に刻んで
先日、放送されたバラエティ番組でLUNA SEAのRYUICHIさんこと河村隆一さんが、ご自身の現状について語ったことが話題になっています。
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2019年、2021年にそれぞれ大病を患い、手術を行ったことは知られていますがその後の活動において歌声を心配する声が挙がっていたんですね。私自身も、ライブ参戦の経験はありませんがCDは全て持っているLUNA SEAファンの一人でありますし、30年来のSLAVEである友人もいます。その友人から隆一さんが心配だという話を聞いて、具体的なことを知った経緯がありました。
アーティストは、職業ではなく「生き方」
昨年の隆一さんのステージです。
97年、初めてのソロ活動における2ndシングルだった大ヒット曲「glass」です。特定のキーが出なくなり、低い音域での歌唱ながら一部アレンジして絞り出すような高音を聴かせてくれています。
……正直に言いますと、
「もう、休んで欲しい」という気持ちと、
「最後まで、聴かせて欲しい」という相反する気持ちが
入り乱れて、目頭が熱くなりました。
苦しそうな歌う姿と、その限界まで出しているような声が聴く方も辛く、しかしその熱量に引き込まれる感覚もあり…な感じでした。
考えてもみれば、私が学生時代から聴いている歌手、バンドは当然皆50~60代になっており、20代の頃の様なパフォーマンスは難しくなってくるのが当たり前です。隆一さんのように生命に関わる病気を経験すれば、活動し続けておられることがもはや奇跡なのかもしれません。
上の動画の他にも、昨年のステージ動画が上がっておりましたがコメント欄の温かさにまたちょっと泣きそうになってしまいましたね。
「今の彼を応援したい」という声がほとんどでした。
というかもう人生の大半、90年代アーティストの音楽を浴びながら生きてきた人間ですので、誇張抜きで「運命共同体」だと思っていることをこういう時にこそ改めて感じています。ただ、音楽を届けてくれる人ではなく一緒にこの時代を生きた人、向こうは有名人、そんな感覚です。
なので、声、歌い方が変わろうともそれが現在の姿であり全力であるのならそれを受け入れよう、堪能しようじゃないか。そう思います。
こんなに長い間活動している、実績も充分なアーティストが退かずに続けようとしているならば、それはもう本人の意志、「俺はこれで生きている」という表明に他ならないわけですから。
以前、某有名声優の方が「声優は、職業ではなく生き方である」と言っていたことを思い出しました。そう、声優だけでなく歌手も、それを「生き方」として選んだ人達なのだなと。
加えて、SNSで見た素敵な意見として、
「アーティストには夢を見せた責任があると言われるけど、ファンにも最後まで夢を見続ける責任がある」
というものです。
その通りですね、ネット社会になり芸能人との距離も縮まった感がありますが、ならばこそ視聴者、お客さん側も意識をより高くもって共に生きていければ素晴らしいことだな、と感じました。
ご自身も来たるドーム公演に意欲的なようです。
今はまさに、バンドが新章を紡いでいる時なのかもしれません。
改めて、LUNA SEAの好きな曲などを
さて、今後にはそういった光を見ているとした上で、LUNA SEAの個人的な思い入れの強い曲を挙げてみたいと思います。
これは、2000年に一度終幕した時の最後の曲だった「LOVE SONG
」です。活動の締めくくりに相応しい、壮大なバラードですね。
最近はご無沙汰なのですがひと昔前、ニコニコ動画などで有志の方々が制作したAMV(アニメの映像に曲を付けてPV風にしたもの)を盛んに漁っていた時期があります。その頃はエヴァ、ハルヒなどの作品が多かった記憶ですね。
実際に作品があった訳ではなく、自分が作れるスキルもないので完全に妄想の話ではあるのですがこのLOVE SONG、勝手にエヴァ旧劇場版のラストシーンをバックに流れたら最高じゃないか、などと思っていたんですよね。
特に2000年代前半はエヴァ熱真っ盛りであったがゆえの妄想でした。
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過去の記事でも書いたと思いますが私はシンジ×アスカ推しだったので、この曲がラストシーンにあまりにもフィットしているなと思い勝手に喜んでいたものです。ギターのSUGIZOさんがエヴァにハマっているというのを聞いた時(彼は綾波ファンだったそうですが)、
「あ、これは完全にエヴァの曲なんだ」
と、自分の中で結論付けていたものです(笑)。
こんな思い出も含めて、人生の色んなところを彩ってくれた最高のロックバンド、LUNA SEA。これからも勿論応援していきます、聴き続けます。
LUNA SEAに関しては一昨年も一度記事を書いた事がありましたね。
CDは良いぞ。