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2022年応募作「夜勤の乙姫さま」
ちょうど一年前に書いた、二時間ものです。
最新の駄作
noteに上げていなかった長編がこれを含めて3本あるのですが、3本共コンクール応募作、そして結果が散々だった作品です。
本来、公開するのも憚られる作品でどうするか迷ったのですが、受賞作含め読んでいただく機会を増やすためには…と毎日投稿をやっているので、「これも足跡の一つだ」と割り切って出す事にしました。
この「乙姫さま」は昨年応募の、最新落選作になります(笑)。
モチベーションが、とても重要
言い訳にしかなりませんが、「S1の締め切り来るから書かなきゃ…」という感覚で書いた作品であるがゆえの結果でしたね。結果の良かったものと比べると、やはり出来栄えに明らかな差があります。
海沿いのコンビニに、竜宮城から上がって来た乙姫が迷い込み…という出だしに、そこの店長と恋をする…という内容ですが、この「乙姫が陸に上がってくる」という部分だけは面白そう、と言えるだけの冗長な脚本になってしまってますね。
この入りを思いついて、あとはダラダラページを埋めていただけの様な気がします。
コンクールの傾向を無視してはいけない
そもそもS1グランプリというコンクール、時代劇まではOKですが基本は現代劇、ファンタジー物はNGな傾向があるのを忘れていました。
規定には「題材は自由」とありますが、剣と魔法の世界の話が入選しているのを見た事がありません。映像イメージが難しいからでしょうね。
で、私のこの作品ですが、ファンタジーな要素を入れてはいますがそれが活かされておらず、ラブコメとして見た場合に「乙姫」という設定がノイズになっているのが、今読み返すとわかります。
まずファンタジーが厳しいコンクールに、更にクオリティも低いのでは、二次審査落ちもやむなしという話ですね。
しかし、反動の材料に
主人公狩屋の行動も不自然で、冷静に読むと「何やってんだコイツ」な上になんでこうなって、ハッピーエンドなの?とツッコミ所が絶えません。我ながらとっても痛い作品です(苦笑)。
この次に入選するので、この作品の結果に打ちのめされたのが良かったと言えますが、これに出てくる乙姫、氷室亜希といったキャラ達は気に入ってたりもしますので、彼女たちへの申し訳なさもあります。
こうやって、駄作といえ積み重ねを続けるのが創作の道なんだな、と今なら言えますが、戒めとしてこの作品を残しておきたいと思います。