見出し画像

シン・仮面ライダー見放題配信開始・シン・シリーズから何を受け取ったか

去る7月21日、AmazonPrimeVideoにてシン・仮面ライダーが見放題配信開始となりました。

当然ながら会員登録必須ですが、これも含めてアマプラの恩恵が個人的に大きいのでもう、登録して6~7年ほどになるかと思います。
入ったキッカケはウルトラマンオーブ・オーブオリジンを観るためでしたね、今となっては懐かしいです。

「共通言語」が増える喜び

昨日、友人とウォッチパーティーという機能を使ってオンライン鑑賞会を実施しました。この友人とは劇場でも初回、4月の発声可能上映、5月のショッカーナイトと3回共に観ており、お互い20回以上は鑑賞したという「上級構成員仲間」であります、筋金入りです。

イベント的な特殊上映の多さもこの映画の思い出ですが、それを共有した者同士であえてまた、駄弁りながらの鑑賞会を決め込んだのでした。これまでもエヴァ、シンゴジラ、シンウルトラマンについては共に造詣を深め合っていて、劇中の固有名詞や台詞はほぼ何を言っても通じ合う仲間でしたが今年は更にそれが大きく増える事になりました。特にクモオーグの台詞などは覚えがいがあり、今後もよくネタにしそう、なりそうです。そういう「共通言語」が増えていくのは、純粋に楽しい。

まだまだ謎があり、それが解き明かされていく世界

先日は漫画版「真の安らぎはこの世になく~シン・仮面ライダーSHOCKER SIDE~」の新刊も発売されました。

少年時代のイチローは、熱い男でしたね

映画の前日談であるこのコミカライズですが、主役であるイチロー少年が映画の大人イチローとほとんど重なりません。ルックスもさることながら、性格がまだ正義に燃える心の持ち主だからです。映画の様な抜け殻感とはかけ離れています。ですが巻末の脚本x作画x森山氏お三方による対談によると、これから漫画イチローは見た目も含め映画版にどんどん近づいていくとの事。それは楽しみであると同時に何が起こるのか、と戦々恐々なところがあります。
この漫画におけるイチロー、クモオーグ、サソリオーグの関係性がまさにそうですが、映画で語られていない事がまだまだ唸っているのがこのシン仮面ライダーワールドだと思います。そこを想像で補うのも良しですが、こうして別メディアで明かされていくのもまた楽しみの一つになります。

個人的には、ルリ子とヒロミの仲良かったシーンを是非、見てみたい。

シン・シリーズを総括する

シン・仮面ライダーも通算25回鑑賞したことになり、確実に趣味の域を越えて創作者の面でも血肉になったな、と感じるところまで来ました。

庵野監督のシン・シリーズもこれにて一段落となった訳ですが、この作品群をそれぞれお祭りの様に楽しませていただき、感謝の念が絶えません。
そして、ファンとして、いち視聴者としてこの4本がどういう作品であったか、それはもう答えが出ています。

「他人との絆」を描いた作品だと、結論を出しました。個人的に、ですが。

・巨災対全員の力でヤシオリ作戦を成功させた矢口蘭堂
・旧友に愛される事で立ち直り、自分自身と向き合った碇シンジ
・地球に来て他者を尊重することを学び、献身の精神に生きたウルトラマン
・ルリ子の信頼に報いる為に命を懸け、一文字にあとを託した本郷猛

皆それぞれ、お世辞にもコミュニケーションが得意とは言えない主人公達。それは監督自身を投影しているとも取れますが、そんな彼らが仲間を得て、過去を乗り越えたり、敵を打ち破ることで次のステージに進む物語がこのシン・シリーズなんですね。
それは監督が90年代、他人に対する恐怖で殻に閉じ籠ってしまったことへの揺るぎないアンサーだったと言えるのではないでしょうか。

あくまでも個人的解釈の一つ、と前置きしておきますが、これをメッセージとして受け止めこの先の人生に「添えて」いけたらなぁ…と思います。

「俺たちはもう一人じゃない、いつも二人だ」
「二人でショッカーと戦おう!」

シン・シリーズを締めくくったこの言葉が、多くの人にとって新しいサイクロン号になれば素敵ですよね。

ありがとうございました、庵野監督!

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集