リカちゃんvs藤岡弘、にヒーローの理想形を見た
昨日、こんな動画が出ていて「来るところまで来たか」みたいな感覚になりました。
仮面ライダー1号が、リカちゃんとクイズで対決、です。
言うまでもないですが、終始ニヤニヤしっ放しでした(笑)。
これも、ヒーローの姿
最近は「藤岡ファミリー」として家族でテレビに出ている事が多い藤岡さんですが、特に近年、その武士のような風貌、風格をキャラクターとして逆手に取ったおもしろCMへの出演が増えている感じです。
UFOのCMは何種類もありますが、特にお気に入りはコレです。これを見て、実際にチョモランマUFOを作って食べたりもしました。もやしは安いですしお手軽で良かったですね。これなんかはもう、「レッツゴー!!ライダーキック」の替え歌が使われているのでこれは藤岡弘、ではなく本郷猛のCM出演といっていいかもしれません。
こういう風に、ヒーローやそれを演じた人達が面白おかしく扱われる他番組やCMを嫌がる人もいます。私も安直なものは苦手ですが、藤岡さんに至ってはそういう領域すら超越していて本人が「仮面ライダーの人」として50年以上生きてきたことを最大限活用している今の仕事である、という説得力があって、嫌悪感が沸かないんですよね。この域にまで来ている人はなかなかおらず、笑えるCMなのが凄いな、とさえ思ってしまいます。
そしてこういう出演がウケるというのがまさに、傘寿が近いにも関わらず精悍さを保っている藤岡さんご自身の魅力そのものなのだと思います。
俳優と役は、どう共存すべきか?
先々週まで、放送中の仮面ライダーガッチャード第33話~35話に仮面ライダーレジェンドが登場、過去のライダーに変身して戦うというシーンがありました。そのアクションの再現度が高く、往年のファンからの評価は高かったみたいですね。
これとは対照的に、オリジナルキャストの方が出演しながら「出ただけ」のように言われてしまう客演もあります。
客演については先月も記事に書きましたが、要はオリジナルキャストを呼ぶ、呼ばないよりも画面から伝わってくる「あの頃の感じ」が大切なのだという事ですね。本人出演はその次に来る要素です。
本音を言えば、藤岡さんのように今でも「戦闘者」たる風貌であればお歳を召されてもそれが格好良い、となる訳ですがそうでない人には出て欲しくもない、という気持ちがあります。人間ですからどうしたって老けていきますし、かつてヒーローを演じた頃の様に動けなくもなります。ただ本人が出て、変身してあとはアクターさんの仕事…みたいな出演では「あの頃」は感じられません。
ぶっちゃけますが、ウルトラマンオーブの劇場版に出てきたウルトラセブンが、それだったんですね。あれで「セブン登場!」と謳われても困ります。
では、かつてヒーローを演じた俳優さんは出てこない方がいい…のかと言えば、そうではありません。理想は藤岡さんですが、つまりファンが楽しめる形で「ヒーロー俳優」で在り続けてくれれば良い、と思っています。無論、それは嫌だという人もいるでしょうが、人間は誰しも歳を取りますし、歳を取ればその年代に応じた魅力が出てくるものです。それに合わせた形で活躍して欲しいと思いませんか。
これは、声優林原めぐみさんが20代の頃から言っていた事でもあります。
「年に合わせた生き方で、棺桶入る時に笑ってりゃいいや」
これは、学生時代に感銘を受け私も信条にしている言葉ですね。
なので、無理に20代の頃と同じことをする「レジェンド」よりも、今を生きる元・変身者であっていただきたい。
藤岡さんは今も変身していますが、この方にはヒーローの理想形が表れていると思っているんですね。
これからも、楽しませてくれることを期待しています。
令和の五代雄介と、本郷猛です。
あと数年で、ここに高橋文哉くんも入りますかね(笑)。