急遽LUNA SEAのライブに行く事になった件
唐突ですが、来月これに参戦する事になりました。
まさに先日、隆一さんのことを記事にしたわけですが、
この記事の中で書きました友人から誘われたんですね、「一緒に行かないか?」と。その友人は過去に何度も、それこそ90年代の頃からLUNA SEAのライブには足しげく参戦している生粋のSLAVEです、隆一さんと握手をした経験もあるとか…ボクシングをやっていた頃なので、結構ゴツい手をしていた、という感想を聞いたことを覚えています。
日程的に可能だったことと、今、このタイミングで機会が巡ってきたことに「縁」を感じて、OKの返事をしました。
30年目の「初めて」
上の記事にも書いた通り、私はLUNA SEAのライブに行った経験はまだありません。ライブビューイングならば一度ありましたが、現地に行くのは今回が初めてなんですね。
私とLUNA SEAの出会いはちょうど30年前、1995年に遡ります。ミュージックステーションで「DESIRE」を聴いたのが初LUNA SEAでした。
まだ学生だった当時の私には、かなりの衝撃だったことを覚えています。その年、まさに邦楽全盛期といえるほど音楽業界が盛況だった時期ですが、小室ファミリー、ミスチル、ドリカムなどが音楽シーンを席捲していたんですね。私もそれらの盛り上がりを楽しみながらJーPOPを嗜んでいたのですが、そこに「ヴィジュアル系」の洗礼を浴びせて来たのがこの曲だったんですね。
「こんなダークな見た目や曲のバンドがあるのか、しかし…滅茶苦茶格好良くないか!?」
まだティーンエイジ、というか厨二病の真っ只中にあった私の琴線にビンビン触れて来たんですね。
まだ音楽そのものを聴き始めで疎かった私は思わず当時の友人に、
「なんか凄いねルナシーって」と言ったものです。
「じゃあ、ロージアとか聴いてみなよ」
と諭され、レンタル屋に駆け込んだものです。
90年代はまだインターネットも無く、今の様にバンドの遍歴や詳しい情報を得るのが簡単ではありませんでした。なのでこの頃はCDで曲を聴き自分がどう感じるかがそのバンドや歌手に対する印象の全てだったんですね。
今もありませんが、音楽的知識などなかった私にはただただ鳥肌モノのバンド、曲だというのがLUNA SEAのイメージでしたね。
現在は、詳しい人の解説なども聞いたり読んだりできますので、LUNA SEAが極めて演奏技術の高い、ハイレベルなバンドであることも解りました。
この時から過去のアルバムも全て聴き漁り、LUNA SEAは自分の中で確固たる「推しバンド」になったんですね。
ですが、なかなか機会に恵まれずライブに行くことはありませんでした。
しかしこの度、認知してから30年目という節目にして巡ってきたチャンス、存分に堪能して、この目と心にLUNA SEAを焼き付けてこようと思います!
30年間、魅せられ続けた歌声を
私は、一応ギターを持っていますが部屋の飾りと化しています(苦笑)。楽器は出来ると格好良いですが、それこそ一曲弾けるようになるまでも大変なハードルがあるんですよね。
対して、上手い下手を問わなければ歌を歌うのは誰でも出来ます。別に練習などしなくても、なんとなく聞いたことがあるフレーズ、メロディを口ずさむくらいはできますよね。
なので私は、
「バンドは、楽器の人達が偉い」
と、思っていたんですね。もちろん、プロのミュージシャン、歌手ともなれば歌に絶対的な価値はあります。しかし、例えばバンドとしてデビューしたボーカリストが後にソロ活動をしたとして、バンドでの知名度なくして成功出来たかな?と考えることがあったんですね。
例えば氷室京介さん、BOØWYが無く最初からソロ歌手として世に出ていたら売れていたでしょうか?売れたとしてもあれほど大ヒットを飛ばせたでしょうか?決してボーカリストの人達を貶めている訳ではありませんが、バンドはギター、ベース、ドラムの人達がボーカルを格好良く見せてくれているのだ、そんな風に思っていました。
ですが、そんな風に「どちらが偉い」などと考えていた自分が浅はかだったと、今は恥ずかしく思っています。
唯一無二のボーカリストを失っても、残されたメンバーで前に進んでいるBUCK-TICK、また病を乗り越え、歌い続ける道を選んだボーカリストとステージに立つLUNA SEA。
この2バンドを以て、バンドはそのメンバーによって生まれる生き物である、どのメンバーも替えは効かないということを思い知ります。
メンバーチェンジをするグループもいます、それは新しいグループに生まれ変わっている訳で、やはり人が変われば、前とは違うものになるんですよね。
不穏なことは言いたくありませんが、今の5人のLUNA SEAをいつまで見られるのか、聴けるのか。
そう考えたら、来月のライブはもう僥倖という他ありません。
10代の頃からの思い出を抱えて、心して臨むつもりです。