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2016年、「シン」の始まった日から

いよいよ本日、「シン・仮面ライダー」公開ですね。
私も本日夕方、ビューイングで舞台挨拶鑑賞の予定です。8年前、私に仮面ライダーのアレコレを仕込んでくれた(笑)友人と共に映画館に向かいます。

「仮面ライダー」であり、「シン・シリーズ」でもある

毎年恒例の夏、冬公開の仮面ライダー映画とはまるで趣きが違うので、そういう意味では仮面ライダー映画というより庵野監督のシン・シリーズ最新作と捉えた方がしっくり来るかもしれません。
シン・ゴジラも毎年作られていた頃のゴジラ映画と同列に語られることは全くありませんからね。

このシン・シリーズという括りで辿ると、
・2016年シン・ゴジラ
・2021年シン・エヴァンゲリオン劇場版
・2022年シン・ウルトラマン
・2023年シン・仮面ライダー
の4作品になる訳です。
「シン」シリーズなどという意識が庵野さん側にあるかどうかは分かりませんが、生粋のエヴァマニアたる私、実写映画が不振で批判に晒されていた頃の庵野監督を知っているからこそ、今、「シン」が期待されるブランドにまで上り詰めた事は純粋に嬉しく、誇らしく思います。

最初は、ただただ「衝撃」


2016年7月29日

まず初めは、7年前のゴジラでしたね。
エヴァQが賛否両論…というより批判の方が多かったような状況で、エヴァの完結より先にこれが来た事で世間的には冷ややかな目で見られていたような作品です。それは過去の実写作品が芳しくなかったことも影響しているでしょう。
ですがご存じの様にこの映画は大成功でした。興収82.5億円、国産ゴジラ復活のキッカケになったハリウッド版がおよそ30億、国内最終作だったFINAL WARSが12億だった事と比較すれば、圧倒的なのが分かります。

私自身、ゴジラシリーズは全作観ている人間ですが初代以外はさほど評価していません。ゴジラはどこまでもB級映画と考えていました。
ところがシン・ゴジラの面白い事。2時間息つく暇もなく、壊れていく日常と怒涛の情報量に圧倒され、ゴジラが放射線を吐くシーンでは恐ろしさで涙が出たほどです。

「ゴジラ映画が、こんなにも面白くなる」
「それが、崇拝する庵野監督によるもの」
「世間的にも話題になり、公開前の冷笑は吹っ飛んだ」

これらの結果がまさに、「衝撃」でした。
それ以外の表現が見つからない程、感情を揺さぶられた作品なのです。これがあったからこそ、これ以降「シン」シリーズ、「シン」ブランドとなり得たのだと思います。

続く作品達の、「感動」


シンエヴァ初日、初回
シンウルトラマン初日、初回

やがて待ち望んだシンエヴァ、そしてウルトラマンと「シン」シリーズが続いていきました。いずれも「観たかったもの」であり、想像を超える部分もありました。エヴァ、ウルトラマンそれぞれの解像度が個人的に高い(と、思ってます)のもあり、どちらもとてつもない情報量がありながら咀嚼が早いのも、「楽しさ」に繋がったと言えます。
この2作、双方大きな「感動」を与えてくれました。先日エヴァは円盤がリリースされ、来月はウルトラマンも発売されます。どちらも発表と同時にノータイムで予約しましたから、間違いなく己の血肉といってよい作品です。
ですが、ゴジラの時の様な「衝撃」がなかったのも事実です。変な表現になりますが「庵野慣れ」してしまったのも一因かもしれませんね。

2023年3月17日、あの時の「衝撃」を

なので、今回シン・仮面ライダーに期待しているのは「衝撃」に他なりません。どういう形でどのくらいの強さで…かは想像出来ませんが、是非心を揺さぶっていただきたい。理由がすぐには説明できない、涙を流したいなと思います。欲張りな事を言えば、それプラス感動もあれば最高だな、とまで考えていたりします。

そして、今回その「衝撃」を受けられそうな予感もしているんですね。
その理由は個人的に色々条件が揃っているからなのですが、この辺は鑑賞後の感想記事で色々と綴るつもりです。

とにかく、「シン」シリーズの集大成であろう注目作。
気合いを入れて、映画館へ足を向けようと思います!

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