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【THE 仮面ライダー展】1971年から続く思いをメモリアルブックに見た
もう二週間前になりますが、埼玉の仮面ライダー展に行ってきた事を記事にしました。
ここで買ってきた仮面ライダー展・メモリアルブックの内容が良かったので少し、綴りたいと思います。
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それくらいになってしまいますよね
「原点」を重んじている所が良い
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起源を忘れてはいけません
テレビドラマの企画として始まった仮面ライダーですが、紆余曲折を経てこのデザインに至ったのは石ノ森章太郎先生の発想ありきなんですね。その過程を見せるところから始まる仮面ライダー展、特に1号・2号に関する展示は多くなっており、何十作もあるシリーズの中でも「原点」に注力しているのが伺えるものでした。
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仮面ライダーの生まれた1970年代は、特撮番組が群雄割拠の時代。テレビを付ければヒーローだらけだったとも聞きます。そんな中で現代にまで続いているものは極僅か。仮面ライダーが半世紀後にも残った理由は何か、と考えますと…理由は様々ありましょうがその一つには「一号のデザインの完成度」があると思っています。
今見ても、洗練されていて古さがありません。むしろ輝きが増しているまであります。
個人的に凄いと思う&好きなデザイン
このメモリアルブック、展示されていたものの写真がくまなく載っている、催事の資料としてしっかりしたものですが捲っていて、自分が好きだな~と思ったものを挙げてみようと思います。
一号の完成度に負けず劣らずのライダー達です。
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銀のボディに緑の目。BLACKの逆にしている訳ですがそれでいて
しっかり敵役オーラが出るのが凄い
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9年前、その始まりになったのがクウガでした
作品としても孤高であり、また完成度が非常に高い
28話から最終回まで一気見したのは、これだけです
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こんな凶悪な顔なのに…と思ってしまうモモタロス
怪人だけど…という点が仮面ライダーの普遍的設定ともリンクしますね
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デザインは抜群に好きな部類です
け、決して基本フォームが赤だからではないですよ
もちろんこれら以外にも好きなライダーは沢山います。
余談ですが毎年新作発表の時期が近付くと
「次の仮面ライダーはどんな見た目なんだろう」
と、楽しみになります。その気持ちは戦隊より大きかったりしますね。
50年後のヒーローたち
上の記事にも書きましたが、巻末に藤岡弘、さん、千葉治郎さん、佐々木剛さんの対談が収録されています。千葉さんは芸能界を去られて久しいので、お姿を拝見できるだけでもかなり貴重かと思います。
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本当に改造人間なんじゃないでしょうか
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俳優を続けられてても不思議ではない風貌をされてます
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当時のお話を聞き、サインや写真撮影にも応じてくださいました
本物の一文字隼人、ヒーローでしたね
対談を読んでいて思ったのが、本当に本郷、滝、一文字の三人が当時を振り返っているように感じてくるのが凄い、という事なんですね。お三方とも、仮面ライダーで演じられた役、というよりご本人そのものだったのではないかと思う程です。
佐々木さんは39話「怪人狼男の殺人大パーティー」にて、ヘリコプターに掴まってそのまま離陸するシーン、すぐ降りると思っていたらどんどん上昇し、「ちょっと待ってくれ!(顔面蒼白)」となったことを語っておられました。下にマットも無く、本当に怖かったと。もしあの時手を離していたら、あそこで仮面ライダーは終わっていたよと冗談にもならない冗談、とんだ苦労話です(汗)。
三人とも毎日のようにクタクタになりながら、それでも全力投球で撮影に臨んでいたことを語られていました。それが今日にまで引き継がれ、仮面ライダーが続いていることは大変喜ばしいことでもある、と。
藤岡さんは当時、石ノ森先生から聞かされた
「仮面ライダーは死なない、永遠である」
という言葉を胸に秘め、「本郷猛」としての人生も一緒に歩んでいらっしゃる…そんな印象を受けました。
とにかく、三人共格好良い。
漢とはこういう方達を言うのだな…と改めて身に沁みた、そんな対談でありました。
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それがナチュラルに当人たちから聞こえてくる気がします
放送当時は生まれていない私ですが、彼らが全力で駆け抜けた時代の息吹を
こうして感じられるのは幸運だと思いますね
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その平和を愛する意志は、新しい仮面ライダーに受け継がれているんですね
この対談だけでも値段の元は取れたな、と感じるほどの内容でした。
改めて、1号2号そして滝は格好良いなと思ったものです。
映画「仮面ライダー1号」のラストメッセージがありまして、
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とてつもない心強さを感じた言葉でした。
これは藤岡さんご自身の言葉として受け止めていますが、それをまた色濃く思い出させてくれた、そんな対談記事だったんですね。
そしてこれを読んだ後、見返したくなり初代仮面ライダーの39話を観たのですが…確かに見てて怖くなる程ヘリは上昇していました(笑)。
昭和仮面ライダーの無茶アクションは挙げればキリがありませんが、その危うさがまた魅力でもあるんですよね…しかし、近年の役者さんにもやって欲しいとは全く、思いません(断言)。
これもまた、「歴史」な訳ですね。
ちなみにこのメモリアルブック、TOEIオンラインストアで買えるみたいです。興味のある方は…どうぞ。