
最初の、格ゲー攻略本を知っていますか
本日、少し前から取り掛かっていた執筆を終えまして気分転換に古のゲーム雑誌を詰め込んだ箱をひっくり返しておりました。
その中でも最古(に近い)ものとして、91年発行の月刊ゲーメスト増刊、ストリートファイターⅡが出てきたので懐かしく読み返してました。

当時唯一の攻略本
その筋では有名ですが、この当時、アーケードゲーム、つまりゲームセンターのゲームを専門に扱うたった一つの雑誌が月刊ゲーメストでした。ストⅡの大ブームによってこの後色んな雑誌が雨後の筍のように出てくるのですが、この時点では唯一の存在だったんですね。
当然、ストⅡの攻略本としてもこの本が唯一のものでした。スーパーファミコン版が発売されるのは翌年の話で、そこから攻略本は何冊も出てくることになりますが。
この本が出た頃、まだ児童の歳だった私はお小遣いを握りしめ…ではなく親にねだって買ってもらった気がします(笑)。定価は1000円、なんと税込です。今だとA4判150ページの本だと倍近く、いやそれ以上しますよね。ここは本当に時代を感じます。消費税も3%の時代です。
で、私はボロボロになるほど読み込みました。ゲームセンターに行かないとゲーム画面を見る事が出来なかったので、画面写真が豊富に載っているこの本は眺めているだけでも嬉しいものでした。
攻略だけではない、読み物としての価値

ストⅡは全12キャラと、今から比べると少ないというのもありますが各キャラをイラスト付きでしっかり紹介していました。この本が初出となる公式のイラストもあり、純粋にファン向けムックの側面もありましたね。この先、ゲームの本というと攻略本・ファンブックと内容によって分けられていく傾向がありますが、この頃は一冊でどちらもまかなっていたと言えます。

この寄せ書きを書いている方達、現在もカプコンにいる方はいらっしゃるのかな…などと考えたりしてしまいます。それは禁句でしょうか(苦笑)。

ここから、アーケードゲームはしばらく格闘ゲーム一色になっていく訳ですが、この時点ではまだストⅡが流行っただけ、だったので「格闘」という面がクローズアップされての記事などもありましたね。これも歴史を感じます。
知識で勝てるのが、ゲームの良い所
今現在、絶賛スト6をプレイ中ですがこの頃の「ゲームの情報収集に労力を惜しまない」姿勢で今も上達を目指しています。何か一つ覚えるだけで、劇的に変わったりするのが格闘ゲームの面白い所、と思っていますので。
その片鱗が見える痕跡が、この本の中にありました。

ガイルの通常技一覧表ですが、鉛筆で〇をしているのがわかると思います。これは何なのかといいますと、スーファミ版で削られたグラフィックにチェックを入れていたんですね。「攻略」か?と言われるといささか疑問ですが、こういうところがいちいち気になる、鬱陶しいガキだったということですね(笑)。こんなことをいちいち調べないと気が済まない性格が、30年経っても同じシリーズのゲームを続けている根幹になっている、というのは言い過ぎではない気がします。
何か一つ知れば、それで強くなることもある。
それを今も実践しているんですね。
そんな感じの、懐かしゲーム攻略本紹介でした。
ストⅡ絡みだと、過去にこんな記事も書きましたね。
ストⅡの思い出話は、尽きないものです。