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うみをみた
お正月の帰省でやりたかったことは家族写真を撮ること。そして有明海をみることでした。
前の記事で家族写真のことを書いたので、
今回はうみのことを。
私の実家は20分くらい車を走らせるとうみを見ることができます。
日常的に見るものではなかったけれど身近にうみがある生活でした。
そんな私のうみは有明海です。
有明海は波が比較的穏やかで、海苔の養殖か盛んなこともあり海にたくさん支柱が立っています。
それが私のうみです。
今回は3回見にゆきました。1回は三角線に乗って、2回は母に連れて行ってもらいました。
早起きしてもらった母には感謝。コンビニで飲んだカフェオレは美味しかったよ。
最初は夕方のうみを見にゆくために三角線に乗って網田という駅に降り立ちました。
ここで三角線を知らない方にちょこっと三角線について紹介。
読み方は「さんかく」ではなく、「みすみ」です。
いわゆる地方のローカル線です。
この三角線、うみ好きにはたまらない電車。
宇土半島を横断する電車で宇土駅から三角駅までを繋ぎます。海沿いを走る電車で電車デザインもレトロでとってもかわいい。
そんな三角線に乗って行きました。
降り立ったときおそらく3時くらいそこから長部田海床路というところまで1時間くらいうみを見ながら歩きました。奥に雲仙普賢岳が見え、支柱が至る所に突き立てあるうみをみて、ああやっと私は私の一番好きなうみに帰って来れたんだと思いました。
それからだんだんと空とうみの色が変わってゆくのを見ながら歩いていました。
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うみの色は空の色によっていくようにも変わるものだよなと改めて思いました。
2回目と3回目は朝。
2回目はまた長部田海床路に行きました。
着いた時はまだ日の出前で、前日同様空と海の色が刻々と変わっていく様子を眺めながら、そしてうみが満ちてゆくのを見ながらゆっくり歩いていました。
前日は暗くてあまり見えなかった浜辺に行くと、貝殻がたくさん散らばっていました。
その時ふといつか読んだ「海のうた」で貝殻を骨と歌ったものがあったことを思い出しました。
骨は至る所にありました。骨がたくさんあるということはそれだけ生きたものがあったということです。生きたものが在った痕跡がそこにはありました。
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そしてやがて海が満ちてきて、その骨は波に揺られやがて飲み込まれました。衝撃がない限り貝殻はそれなりに長い時間を海に揺られて飲み込まれて打ち上げられてを繰り返して過ごすのでしょう。
そう考えると浜辺の貝殻って星空と少し似ているなと思いました。
それぞれ違う場所からそれぞれ違う時間を経ている貝殻たちがこの浜辺に集まって私が今見ている浜辺に散らばっている。
それは一つの夜空にある星々が実はそれぞれ違う距離にあり、またその距離の違いによって同じ夜空で目にしている星々でも光を発した時間がそれぞれ違うことと少し似ているななんて思いました。
そんなことを思いながらゆっくり浜辺を歩きていると空もたんだん明るくなりました。
以下、朝のうみです。
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写真を見ていただいて分かると思うのですが、
潮が満ちる途中でした。私はゆっくり歩きながらうみになってゆく様子を眺めていました。とっても素敵な時間でした。
さて。3日目は永尾剱神社。
ここは2回目ですね。こちらも朝行きました。
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エイに乗った神様を祀った神社です。
この鳥居は潮が満ちていると海に浸かります。今回は潮が引いていたけれどこれもこれで良いですね。鳥居を近くで見ると海で浸かる部分は色が変わっていました。どんなときもずっと長い間このうみを見守っていたのでしょうね。
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ここはちょっとゴツゴツしている石が多く、ぬかるんでいました。とはいえそんなの何の支障もない、と思いのまま動いて写真を撮ってきたら案の定ズボンと靴が大変なことになりました。
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上から一望できる場所もあります。
ここから眺めるうみも好き。
今回は冬の夕方と朝のうみに行きました。
冬の海辺は風が強くてゆっくりはできないかしらと思っていたのですが、それほど風は強くなく空気が澄んでいてたくさん美しい景色を見る事ができました。やっぱり有明海はいつ行っても私の心を穏やかにしてくれる。
この写真たちをお守りにして、また帰省するGWまで頑張ろうと思います。
ではでは。