だんそんじょひえぐい
男尊女卑とは…?→男性を尊重し女性を軽視すること。また、そのような社会慣習。(『精選版 日本国語大辞典』)
授業を受けていると、男尊女卑に関する話をよく聞いたりする。昭和とか戦争していた時代に、一家の大黒柱はお父さんで、お父さんには逆らえない!という考え方が生まれて、それがずっと続いてきたからというふうに言われているね。
生まれつき、男女にはどうしても体格差や力の差ができてしまい、知らないうちに女性は男性にかなわないと思い込んでしまっているのかも。そのことが元になって、例えば修学旅行の時に男子が女子のふろをのぞこうとするのが少年漫画のテンプレだったり、男性は女性を襲うものだ、という考え方が文化になってしまっている。そんな文化の中で、「男尊女卑えぐい」と感じてしまうときがあるのも分からなくはないね。
でも、最近は、ある意味「女尊男卑」の考え方もでてきたことにお気づきだろうか。
「レディーファースト」という言葉が行き過ぎて、男性が軽んじられている場合もあるよね。最近よくある例としては「おごる・おごられる論争」。デートの時に男子が女子におごるのがあたりまえという考え方があったりするよね。あと、女性には当たり前に認められている権利が男性には認められていない場合もあるよ。例えば、女子はあたりまえのように男子から見えない部屋で着替えられるけど、男子は女子がいてても着替えるように言われたり、女性アナウンサーがピアスをしていてもおしゃれだと思うけど男性アナウンサーがピアスをしているとおかしいと思われたりするよね。あと、子供が生まれたときに女性は育児休暇を取れるのが当たり前になってきたけど、男性は取ろうとすると迷惑がられる考え方がまだあるよ。一方で女子は男子とデートするときは化粧するのはあたりまえだと思われていたり、面接のときはハイヒールをはくのが当たり前だったり、ご飯を作る人=お母さんって思ったりするような考え方があるけど、これもよく考えるとおかしいよね。女子だって化粧するのめんどくさいと思う人もいるよ!(私とか)
だから、「男尊女卑」「女尊男卑」にむかつくことはよくあるかもしれないけど、解決への第一歩はその言葉の裏にある「知らないうちに当たり前だとおもっていることでも、よくかんがえたらおかしいこと」にみんなで考えて、気づくことだよ。